【展覧会】PROJECT dnF+ vol.4 「つくるこども展vii 成城学園初等学校美術教員による展覧会」2025/11/14-30

福沢一郎記念館では、2014年から継続している「福沢一郎賞」歴代受賞者の方々のための企画「PROJECT dnF」を拡張する試みとして、昨年から「PROJECT dnF+」をはじめました。 これは、福沢一郎にゆかりのある方、福沢の制作とひびきあう独自の試みをおこなっている方など、当館で意義ある展覧会を開催してくださる方に、当館を展覧会場としてご提供するものです。 今回は、福沢一郎とその家族にゆかりのある成城学園初等学校の、美術教員4人による展覧会をおこないます。

福沢一郎の妻一枝は、成城学園で英語の教師をつとめていました。その縁で長男一也は幼稚園から高校まで成城学園に通っていました。現在も、福沢家と学園の縁は続いています。 成城学園初等学校の美術教育は、「図工」のひとくくりではなく、絵、彫塑、工芸の3分野を独立した教科としておこなっているところに大きな特色があります。専門性の高い教員が各教科を担当し、それぞれの表現から得られる感受性や、子供たちの興味・関心を伸ばしていくことを目指しているといいます。 今回の展覧会は、この3分野を担当する4人の教員によるグループ展です。日々子供たちと向き合いながら、各々が取り組んできた造形表現の豊かさを、堪能していただければ幸いです。 この機会にぜひご覧ください。


◎展覧会会期: 2025年11月14日(木)-30日(日)
◎休館日:月・火・水・木曜日
◎開館時間
14:00 – 19:0023日は16:00まで)
◎観覧無料
 

 

◎作家略歴

秋山朋也 AKIYAMA Tomoya

1978 福島県浜通り生まれ
2002 多摩美術大学油画科卒業
2005 成城学園初等学校 着任

グループ展
2015 「たまたま展」 大森 パロスギャラリー
2021 「タマタマ展」 大森 パロスギャラリー
2016~2019 つくるこども展 成城さくらさくギャラリー/東京
2022 アート6人展 和 ギャラリー絵夢/東京
2023 つくるこども展 福沢一郎記念館

受賞歴
2002年 第56回福島県総合美術展覧会 
福島県美術賞 受賞「流木」

粟津 謙吾 Awazu Kengo

1979 フィリピンに生まれる
2002 大阪芸術大学大学院 芸術制作研究科 修了
2010-2017 桐蔭学園小学部にて勤務
2018 成城学園初等学校 着任
   
個展
2006 個展 番画廊/大阪
2007 個展/森から杜へ 番画廊/大阪

グループ展 その他
2004 石のアートフェスティバル 福島県須賀川市
2005 BEYOND THE BORDER 茶屋町画廊/大阪
2006 thing matter time2006 信濃橋画廊/大阪
2007 浪速アラモード ギャラリーES/東京
2008 宮ノ前24展 MSギャラリー/和歌山
       GEISAI 11 東京ビッグサイト/東京
2013~2018 造組展 澁谷画廊/東京
2018~2019 つくるこども展 成城さくらさくギャラリー/東京
2022 アート6人展 和 ギャラリー絵夢/東京 
2023 つくるこども展 福沢一郎記念館
その他グループ展多数

シオノマサキ(塩野雅樹)SHIONO Masaki

1952 東京都青梅市生まれ
1975 多摩美術大学絵画科卒

個展
1976、1978,1980、1982、1984,1986,1989,1991,1993,みゆき画廊
1995 銀座Gアートギャラリー
1995 GALERIARASEN国立
1997 銀座Gアートギャラリー
2000 GALERIARASEN国立
2001 GALERIARASEN国立
2009 KCCギャラリー
2023 西武池袋本店
2024 西武池袋本店

グループ展
1975 椿近代画廊
1980 コラージュ展 大阪プチフォルム画廊 
1985 気配展 新宿文化センター
1993 気配展 銀座清月堂ギャラリー 
1996 ラセン展 GARERIARASEN国立
    紙の作家展 GALERIARASEN国立
    三人展 ギャラリー銀座アレー
1997 ミューズ新春美術展 所沢文化センター 
    97展 GALERIARASEN国立
    あれから52年展 ボッパルトホール青梅 
1998 GALERIARASEN SERECT98 
    多摩平和いのち展 ボッパルトホール青梅
1999 GALERIARASEN SERECT’99 
    多摩平和いのち展 ボッパルトホール青梅
2000 GALERIARASEN SERECT2000 
    多摩平和いのち展 ボッパルトホール青梅
    今日的日本の紙木土展 オーストラリア Cairns Regional Gallery
2001 ALERIARASEN SERECT2001 
2008 記憶展 さくらギャラリー
    チャリティーグリーティングカード展 みゆき画廊 
2015 たまたま展 PAROS GALLERY大森 
2016 みゆき画廊50周年記念展 
    カレンダー展 銀座うしお画廊 
    つくるこども展 成城さくらさくギャラリー 
2017 つくるこども展 成城さくらさくギャラリー 
    カレンダー展 銀座うしお画廊 
2018 つくるこども展 成城さくらさくギャラリー 
    カレンダー展 銀座うしお画廊 
2019-2022 あなたのためのカレンダー展 銀座うしお画廊
2022 アート6人展 和 ギャラリー絵夢新宿
2023 つくるこども展 福沢一郎記念館
2024 PLAY GROUND GYOH ART EXHIBITION アート喫茶フライ中目黒

橋本正裕 HANSHIMOTO Masahiro

1986 東京都墨田区向島生まれ
2005 東京都立工芸高等学校 卒業
2010 多摩美術大学彫刻学科 卒業
2010 神奈川県立弥栄高等学校 美術授業補佐(〜2012,3)
2012 多摩美術大学大学院 修了
2012 成城学園中学校 着任
    一般財団法人 東京私立中学校高等学校協会運営役員(2013〜2015)
2015 成城学園初等学校 着任
    向島二丁目睦町会 青年部(2003,3〜現在)
    造形教育センター 事業部長(2016,10〜2022.8)
2023 造形教育センター 研究次長(2023,9〜現在に至る)

教育活動
・世田谷区立保育園 講演会「こどもの心を開放する表現活動」
・『誰でもできる!オンライン学級の作り方』(東洋館出版 共著)
・東京初等学校協会メディア部会 講演「図工におけるICT活用の可能性」
・母親アップデートコミュニティ 講演「子どもの作品の見方・向き合い方」
・東京初等学校協会図工部会 講演「図工のおけるICT活用の模索」
・ポケットミーティング 講演「こどもの表現~三つの領域を豊かに往還する子どもの姿から~」(美育文化)
 他多数…

制作活動
2008 「サイトウシンゴタカハシマコトハシモトマサヒロ彫刻展」 神保町 ギャラリーアミュレット
    「gardens展 多摩美術大学イイオ食堂ギャラリー
    劇団パパ・タラフマラ 「新・シンデレラ」小道具制作
2010 川崎市立子ども夢パーク 噴水オブジェ制作
    在日ファンク プロモーションビデオ制作
    「via art 2010展」入選 銀座シンワアートギャラリー
2011 「鬼の居ぬ間に洗濯展」 多摩美術大学彫刻ギャラリー
2015 「たまたま展」 大森 パロスギャラリー
2016 「つくるこども展」 成城さくらさくギャラリー
2017 「つくるこども展ⅱ」 成城さくらさくギャラリー
2018 「つくるこども展ⅲ」 成城さくらさくギャラリー
2019 「つくるこども展ⅳ」 成城さくらさくギャラリー
2023 「つくるこども展v」 福沢一郎記念館


【展覧会】シュルレアリスム100年記念特別企画 福沢一郎にとってシュルレアリスムとは何だったのか 5/9-6/8



このたび、福沢一郎記念館(世田谷)では、展覧会「シュルレアリスム100年記念特別企画 福沢一郎にとってシュルレアリスムとは何だったのか」を開催いたします。

 福沢一郎は、「日本における本格的なシュルレアリスム絵画の紹介者」と評されてきました。もちろん、彼が昭和初期の前衛絵画、特にシュルレアリスム絵画の展開にたいへん重要な役割を果たしたことは事実で、その足跡は無視できないものです。

 しかし、彼はシュルレアリスムというフランス発の芸術思想、そしてそれに共鳴した芸術家たちの運動を、そのまま日本に移入しようとしたわけではなく、またその思想や運動に全面的に共感していたわけではありません。

 では、彼にとってシュルレアリスムとはいったい何だったのでしょう? 単なる一過性の現象にすぎなかったのでしょうか? あるいは、それ以上の重要な意味をもって、彼の画業に影響をあたえ続けたのでしょうか? そして、福沢にとっての「シュルレアリスム」理解とそれに基づく制作や論評は、同時代の美術の動向にどのように作用したのでしょう?

 この展覧会は、福沢一郎のいわゆる「シュルレアリスム絵画」を展示するほか、日本のアートシーンに衝撃をあたえた「第1回独立美術協会展」の出品作の複製パネルや、未公開の福沢旧蔵文献資料などを展示し、彼の考える「シュルレアリスム」、彼が「シュルレアリスム絵画」で実現したかったこと、そしてそれらの意味・意義をさぐるささやかな試みです。


《蝶(習作)》 1930年

《教授たち―会議で他のことを考えている》 1931年

《水泳群像》 1935年(複製パネルを展示予定)

会 期:2024年5月9日(木)―6月8日(土)の
    木・金・土曜日 13:00 -17:00(入館は16:30まで)
    ※ 5月25日(土)は講演会を聴講される方のみの観覧となります 
観覧料:300円


※講演会開催のお知らせ

「シュルレアリスムと福沢と日本の前衛」

全国3会場を巡回している展覧会「シュルレアリスムと日本」の企画者であり、日本のシュルレアリスム絵画の先駆的研究者のひとり、三重県立美術館館長の 速水豊氏 をお招きし、日本の前衛絵画の展開について、独自の視点でお話いただきます。

日時:2024年5月25日(土)14:00-15:30
講師:速水 豊 氏(三重県立美術館 館長)
会費:1,000円(観覧料込)
定員:先着30名様(定員になり次第締め切ります)

お申込はGoogleフォームにて承ります(5/9より)。
【5/13】定員に達しましたため、受け付けを終了いたしました。
たくさんのお申込ありがとうございました。


【展覧会】「PROJECT dnF+」山内隆「巡礼。2014−2022」2022.9-10

10月1日(土)20:30より、作家によるオンライントーク「巡礼。ぼくが見てきたもの」を開催します。詳しくは →こちら

福沢一郎記念館では、2014年から継続している「福沢一郎賞」歴代受賞者の方々のための企画「PROJECT dnF」を拡張する試みとして、「PROJECT dnF+」をはじめます。
これは、福沢一郎にゆかりのある方、福沢の制作とひびきあう独自の試みをおこなっている方など、当館で意義ある展覧会を開催してくださる方に、当館を展覧会場としてご提供するものです。
今回は、山内隆(女子美術大学教授)が、「巡礼」をテーマに展覧会をおこないます。

近年、巡礼路を辿ることを制作の糧としてきた山内は、昨年福沢一郎著の画文集『秩父山塊』(1944年)に強い関心を示し、それがこの展覧会の種となりました。彼は秩父の山々を注意深く観察し、そこに生きる人々の様子とともに淡々と描きとめた福沢のすがたを、自らの歩みと重ね合わせたのだといいます。
自身の歩みによって過去と現在を結び交感する制作の断片は、福沢一郎のアトリエでどのような景色を切り拓くのでしょうか。


《あるたてもの/出津/長崎》2022年 木材・塗料 h134.4×w64×d46cm

—– 2013年、ポーランドの強制収容所を訪れて以来、絶対的な死の現場に立つ機会を多く持つこととなった。なかでも長崎外海および五島列島の教会群とその周辺の営みに対し、人間が持つ表現に向けた根源的な欲求の部分に深く感じ入り、場を描き留めなければならない特殊な衝動を得た。以後、国内のカトリック教会をめぐる旅を重ね、その旅はスペインの巡礼路の踏破に至り(フランス人の道、ポルトガルの道)、現在「北の道」の踏破を継続中である。長崎のスケッチは発表を前提とせずノートの表裏に描き、スペインの巡礼路では荷物の軽量化のため最低限の色鉛筆と紙に描きとめていった。これらの有るき描きことに没入した、真空のような期間を過ごすことで、あらためて自分の制作の根源が「祈りや奉拝」であることを確信した。

山内隆

山内 隆(やまうち・たかし)

1968 岐阜県生まれ
1993 東京藝術大学 大学院美術研究科 壁画専攻 修士課程 修了
1996 東京藝術大学 大学院美術研究科 油画専攻 満期退学
1996-1999 東京藝術大学 助手
1999 – 現職
2017-2018 ウィーン応用美術大学 Institute of Fine Arts & Media Art Sculpture and Space 研究生

最近の主な個展歴
〈個展〉
2022.6 「山内隆展 巡礼。何処/其所」(iGallery DC 山梨、笛吹市)
2022.3 「山内隆展 巡礼。そらより」(ギャラリー広田美術 東京、銀座)
2018.1 研究発表展示 Wien / Sculpture and Space / exhibition room
2017.11 Unter Sternen Germany / Solingen
2017.9 Takashi Yamauchi Open Studio – Point – JOSHIBI Residency ( Kunstraum Kreuzberg / Bethanien )



◎展覧会 会期:
2022年9月29日(木)-10月15日(土) の 木・金・土曜日開館
13:00 – 17:00  観覧無料

◎イベントのお知らせ
オンライントーク「巡礼。ぼくが見てきたもの」

2022年10月1日(土) 20:30〜 22:00(予定)
オンライン会議システム「Zoom」を使用 参加無料

◇ 作家が近年取り組んでいる「巡礼の路」をたどる旅、そこで得たもの、感じたこと、そしてそこからつながる近年の制作活動について、画像をまじえて語ります。
◇ 参加ご希望の方はこちらのリンク または以下のQRコードから、参加申込フォームにお進みいただき、必要事項にご記入のうえ送信してください。
◇ 定員を大幅に超過した場合、受付を終了いたします。あらかじめご了承ください。


【展覧会】旅する福沢一郎 vol.1 写真と素描でたどる『アマゾンからメキシコへ』 5/12 – 6/4


このたび、福沢一郎記念館(世田谷)では、展覧会「旅する福沢一郎 vol.1 写真と素描でたどる『アマゾンからメキシコへ』」を開催いたします。

 福沢一郎は旅する画家でした。若い頃から国内外のさまざまな土地へでかけ、地元の人々の生活や祭礼、史跡なども興味深く観察し、制作の糧にしていました。とはいっても、旅先の風景や人物などをそのまま描くのではなく、それぞれの土地で得たさまざまな印象と、貪欲に吸収した知識、それらをもとに積み重ねた思考によって、もっと大きなテーマ、たとえば人間のいのちの力強さや社会のダイナミズムなどへと昇華させていきました。

 特に1953-54年の中南米の旅は、彼の制作に強い影響を与え、大きな転換点となったのです。このとき助けとなったのが写真でした。これらの中には、ただ現地のようすを記録するだけでなく、写真としての表現にも挑んでいるようなものが多くあり、画家の興味を知るうえでとても貴重なものです。

 帰国後、これらの写真をふんだんに盛り込んだ紀行文集『アマゾンからメキシコへ』(読売新聞社、1954年)が刊行され、大きな話題となりました。

 今回の展示は『アマゾンからメキシコへ』の記述と、写真やスケッチなどの小品をもとに、彼の中南米の旅のようすに迫る試みです。この機会にぜひご覧ください。

◎この展覧会は、令和2年度 公益財団法人ポーラ美術振興財団助成 「長谷川三郎と福沢一郎の写真に関する調査研究」の成果の一部を 使用し構成しています。

《アマゾン》1954年頃 水彩・紙
物売りの老婆 メリダ(メキシコ) 1954年
《メキシコの母子(Ⅰ)》1954年 インク、水彩・紙

会 期:2022年5月12日(木)―6月4日(土)の
    木・金・土曜日 13:00 -17:00(入館は16:30まで)
観覧料:300円


※ 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、ご来館時にはマスクをご着用ください。みなさまのご協力をお願いいたします。


【イベント案内】夜のおしゃべり鑑賞会オンライン 10/29(金)20:30-21:30

《Osmantus gigas》 2019年 糸、粘土、水彩絵具 他 縦590×横500mm         

現在開催中の展覧会「川端薫 その日を摘む」に展示中の作品(の画像)をみながら、みなさんで気軽に、自由におしゃべりしてみましょう。
予備知識はいりません! 正しい「みかた」もありません! 
「対話型鑑賞」で作品を語るみなさんのことばが、新しい作品のみかた、楽しみかたをつくります。ぜひお気軽にご参加ください!

◎開催日時:2021年10月29日(金)20:30-21:30

プログラムは以下のとおりです。(約60分/時間は変動する場合があります)
20:30 ごあいさつ、記念館と展覧会のご紹介(10分)
20:40 作品鑑賞とおしゃべり(30分)
まずはじめに、少しの時間、1点の作品(画像)をじっくり、ゆっくりとみてみましょう。
※ どの作品をみるかは、当日までナイショです。
そのあと、感じたこと、気になったこと、発見したことなどなど、いろいろお話してみましょう。
ファシリテーター(進行役)が、みなさんのおしゃべりのお手伝いをいたします。
21:10 作家とおしゃべり、質問タイム(20分)
展示作家の川端薫さんが登場! 作品の感想、鑑賞そのものの感想、作家への疑問質問など
21:30 イベント終了 おつかれさまでした!

参加は無料です!

◎参加方法と申込方法は以下のとおりです。
1.参加方法
オンライン会議システム「Zoom」を使用します。
PC、タブレットまたはスマートフォンをご用意ください。
あらかじめ「Zoom」のアプリケーションをインストールしておいていただくと、ご参加がスムーズです。
2.申込方法
各回の定員は、鑑賞者(おしゃべりする人)8名見学者(おしゃべりのようすを見学する人)15名いずれも先着順です。
以下のリンクから、申込フォーム(Googleフォームを使用)にご入力いただき、送信してください
※ 定員に達した日時と参加形態(鑑賞者・見学者)は、お申込フォームから入力できなくなります。

参加のお申込みは→こちらのリンク←または以下のQRコードからどうぞ!

 参加者のみなさまには、zoomリンクなどのご案内を、ご登録のメールアドレスに、開催日前日までにお送りさせていただきます。
 ※ フォームへのご入力・送信後、フォームからの自動メールが送信されます。迷惑メールフォルダに入ってしまうことがあるので、ご確認ください!
 ※ イベント開始前30分を過ぎてもメールが届かない場合は、ご遠慮なくお問い合わせください。

◎このイベントに関するお問い合わせは、event●fukuzmuseum.com (●をアットマークに替えてください)までどうぞ。

【展覧会】所蔵作品選 絵からうまれることばたち 6/24 – 7/10


このたび、福沢一郎記念館(世田谷)では、展覧会「所蔵作品選 絵からうまれることばたち」を開催いたします。

福沢一郎は、自らの制作や個々の作品についてたびたびコメントしていますが、作品を受け取る側=鑑賞者の自由な解釈も尊重していました。実際、福沢の絵画は過度な説明的描写がなく、さまざまな解釈が可能なものばかりです。
 では、わたしたちはどこまで、福沢の絵画世界を自由に解釈し、想像をふくらませることができるでしょう? 今回は、制作年も技法も大きさも違う作品をランダムに選び、タイトルや制作年等を明記せずに展示しました。これらの作品の中でどんなことが起こっているでしょう? どんな印象を受けるでしょう? どんな疑問がわいてくるでしょう? そんな作品との対話のなかから、たくさんのことばが紡ぎ出されてくると思います。それこそが、今回の展覧会のテーマです。
 みなさんのことばを共有するための、ちょっとした仕掛けも準備しています。また、自分だけの解釈でじっくり絵画の世界を楽しみたい!という方も大歓迎です。ぜひおでかけください。

この作品のなかで、どんなことが起こっているでしょうか?

会 期:6月24日(木)―7月10日(土)の
    木・金・土曜日 12:00 -17:00(入館は16:30まで)
観覧料:300円


※ 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、ご来館時にはマスクをご着用ください。みなさまのご協力をお願いいたします。


【イベント情報】
午後の/夜のおしゃべり鑑賞会オンライン
6月27日(日)14:00〜15:00
7月2日(金)20:00〜21:00
7月3日(土)14:00〜15:00
7月10日(土)20:00〜21:00
詳しくは こちらのページ をごらんください。

【展覧会】福沢一郎 ギリシャ神話をえがく 10/22 – 11/14


このたび、福沢一郎記念館(世田谷)では、 秋の展覧会「福沢一郎 ギリシャ神話をえがく」を開催いたします。
1970(昭和45)年、ギリシャ旅行に出掛けた福沢は、以後ギリシャ神話を題材にした作品を何度も描くようになります。特に奔放な生と愛欲の象徴である「牧神とニンフ」は人間の根源……愚かしくもたくましく生きる人の性……を示すものとして好み、晩年までくりかえし描きました。80年代に入ると、神々にまつわる説話をもとにしながらも、その説明に過ぎることなく、あくまで人間のすがたを追い求めた作品を多く制作しました。
今回は、当館所蔵作品・資料の中から、ギリシャ神話にまつわる福沢作品を展示し、その表現の豊かさをご紹介します。

《踊る》1992年 アクリル・キャンバス 72.7×60.6cm
 

◯出品予定作品
・《ピュグマリオン》1991年 アクリル・キャンバス 72.7×60.6cm
・《海神ポセイドン》1986年 リトグラフ・紙 38.0×50.0cm
・《牧神の午後》制作年不明 コンテ、墨・紙 48.7×36.7cm
・《『ユリシイズ』より へどろばらんこ》1975年 エッチング、ドライポイント・紙 29.5×35.5cm
その他(いずれも当館蔵)

会 期:10月22日(木)―11月14日(土)の木・金・土曜日
12:00 -17:00
観覧料 300円
※ 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、ご来館時にはマスクをご着用ください。みなさまのご協力をお願いいたします。 

 

【展覧会】笑う!福沢一郎 4/24 – 5/25, 2019


このたび、福沢一郎記念館(世田谷)では、 春の展覧会「笑う!福沢一郎」を開催いたします。
前衛絵画の牽引者として活躍した福沢の絵画は、「難しい」「わからない」と言われがちです。しかし、実はウィットに富み、笑いを誘うような作品もたくさん制作しているのです。
今回は、福沢一郎作品の中からさまざまな「笑い」の要素を紹介し、画家の新たな魅力をさぐります。思わずニヤリとしたり、クスリとしたり、ムフフとしたり。そんな作品と出会える、ゆるい展覧会です。ぜひおでかけください。

《位階は高く高く納税は低く低く》1974年頃 アクリル・キャンバス 90.9×72.7cm

《食卓(2)》不明(1950年代か) インク・紙 27.2×19.4cm

《風船遊び(孫の即興)》不明 アクリル・キャンバス 40.8×32.0cm

◯出品予定作品
・《さる大臣達》1974年頃 アクリル・キャンバス 73×90.9cm
富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館蔵
・《子そだて餓鬼》1973年頃 アクリル・カンヴァス 52.9×45.6cm
・《西脇順三郎詩集のための挿絵》不明 インク、墨、鉛筆・紙 25.8×18.8cm
・《海底宝探し》《マルクスをやるです》等1930年代の作品写真パネル
その他

会 期:4月24日(水)―5月25日(土)の水・木・金・土曜日
12:00 -17:00
観覧料 300円

※講演会開催のお知らせ
「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」
で伝えたかったこと

日時:2019年4月27日(土)14:00-15:30
講師:大谷省吾氏(東京国立近代美術館 美術課長)
会費:1,500円(観覧料込)
定員:先着40 名様

【展覧会】FUKUZAWA×HIRAKAWA 悪のボルテージが上昇するか21世紀 10/18 – 11/17, 2018

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Will The Voltage of Evil rise in 21st/22nd century?


このたび、福沢一郎記念館(世田谷)では、 秋の展覧会「FUKUZAWA×HIRAKAWA 悪のボルテージが上昇するか21世紀」を開催いたします。
昭和初期から平成へと至る65年の間、つねに人間と社会への鋭いまなざしを持ち、自由闊達に描き続けた画家福沢一郎(1898-1992)は、今年生誕120年を迎えました。彼の作品と言論は、近年多くの研究者によって見直されつつあります。
この巨人に、近年活躍めざましい若手アーティスト平川恒太が挑みます。平川は、戦争画を黒一色で描くことで見えない歴史の痕跡をさぐるシリーズ「Trinitite」の手法を応用し、福沢の晩年の大作《悪のボルテージが上昇するか21世紀》(1986年)を黒一色、原寸大(197×333.3cm)で描きます。現代の我々が直面する困難を20世紀末に予見したかのような問題作を、平川はどう解釈し、我々に提示するのでしょうか。
その他、福沢が1965年にニューヨークで撮影した写真や、福沢が生前愛用した絵具などを用いた制作をとおして、平川は現代に生きるアーティストとして福沢作品をの解釈を試み、福沢一郎のアトリエ内に展示します。
2011年の多摩美術大学卒業時「福沢一郎賞」を受賞した平川による、福沢一郎との時を超えたコラボレーションを、ぜひご覧ください。

 


(参考)福沢一郎《悪のボルテージが上昇するか21世紀》1986年
アクリル・キャンバス 197.0×333.3cm 富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館蔵
 
 
2018_a_hirakawa_voltage22thのコピー
平川恒太《ケイショウ 悪のボルテージが上昇するか22世紀》
2018年 アクリル・キャンバス 197.0×333.3cm
 
 

平川恒太《芸術家たちの対話−私たちはバラなしでは何もできない》 2018年
福沢一郎の赤と青(アクリル)、アクリル・キャンバス 72.7×53.0cm
 
 

福沢一郎《STOP WAR》1967年 アクリル・キャンバス 73×91cm
富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館蔵
 
 

◯出品予定作品
・平川恒太《ケイショウ 悪のボルテージが上昇するか 22 世紀》
 2018年 油彩、アクリル・キャンバス 197×333.3cm
・平川恒太《ニューヨーク・白と黒のダンソウ》
 2018年 油彩、アクリル・キャンバス サイズ未定
 +福沢一郎撮影写真(1965 年) サイズ未定
・平川恒太《芸術家たちの対話-私たちはバラなしでは 何もできない》
 2018 年 福沢一郎の赤と青(アクリル)、アクリル・キャンバス 72.7×53.0cm
・福沢一郎《STOP WAR》1967 年 アクリル・キャンバス 73×91cm
 富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館蔵
                       その他

会 期:10月18日(木)―11月17日(土)の水・木・金・土曜日
12:00 -17:00
観覧料 300円
 
 
※トークイベント開催のお知らせ
「福沢一郎とその作品から読み解くもの・受け継ぐもの」
日時:2018年10月20日(土)15:00-16:00
語り:平川恒太(出品作家)
   佐原しおり(群馬県立館林美術館 学芸員)
進行:伊藤佳之(福沢一郎記念館)
観覧料のみでご参加可能・定員 40 名・先着順
※10月19日16:45 定員に達しました。たくさんのお申込ありがとうございました。