キャンペーン「福沢一郎・再発見」

画家福沢一郎を語るとき、真っ先に出てくるのは「シュルレアリスム絵画の紹介者」ということば。
確かに、1931(昭和6)年1月、独立美術協会展に特別陳列された37点もの作品は、それまでの日本にはない斬新な表現で、多くの人々に衝撃を与えました。また、特に昭和のはじめに、福沢がヨーロッパのアップトゥデートな絵画の動向を積極的に紹介し、論客としても活躍するなかで、シュルレアリスムに言及していたことも事実です。
しかし、彼は事あるごとに、自らは芸術運動としてのシュルレアリスムに心酔していたわけではありません。その「反逆の精神」にはおおいに共感していましたが、むしろその動向を批判的にとらえており、それよりも「いま」の絵画のありようを貪欲に追い求め続けたのです。

福沢一郎は、2018年に生誕120年を迎えます。その年に向け、福沢一郎記念館では、キャンペーン「福沢一郎・再発見」をはじめます。
それは、いつの間にか貼りついてしまった「福沢一郎=シュルレアリスト」というレッテルを引きはがし、絵画の「いま」を追い続けた画家の生きざまを明らかにしようとする試みでもあります。
その、ささやかな試みとは?

 

キャンペーン「福沢一郎・再発見」
〜生誕120年へ向けて

1.福沢一郎のことばをどんどん発信!  *公開中! 
記念館ホームページのバナーでは、今まで福沢一郎の作品(部分)をご紹介してきましたが、これからは福沢一郎のことばや、彼の意図したことを示すことばも、肖像写真とともにご紹介していきます。
それぞれのことばについては、特設ページ「福沢一郎のことば・再発見」で詳しく解説いたします。

2.作品についてどんどん語りましょう!  *公開中
さまざまな人々に、これぞ福沢一郎!という作品を選んで、特設ページ内であれこれ語っていただます。さて、あなたはどう思いますか?どんなふうに感じますか? twitter や facebook でも発信・コメント受付いたしますので、どうぞ自由にご感想をお寄せください。

詳しくは特設ページ「わたしの福沢一郎・再発見」からどうぞ。

3.画家だけじゃない、福沢一郎の仕事!  (準備中)
絵画作品だけでなく、多彩な論文・エッセイを発表してきた文筆家としての仕事や、生涯の趣味として楽しんだ写真などについても、どんどん情報発信していきます。こちらも特設ページを作る予定です。

4.もちろん調査・研究も忘れません!  *公開中 
今年から、福沢一郎や近現代の美術に関する調査・研究の成果を掲載するための紀要を発行します。第1号はpdf版。充実した論文や調査報告を掲載してまいります。
研究紀要については、こちら

5.さらに…!?   
福沢一郎の人生と芸術について、もっともっと紹介するために、いろいろ考えております。どうぞお楽しみに!

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