活動の記録

1995(平成7)年の開館以来開催してきた展覧会の概略を掲載しています。


1994年
(平成6)

「福沢一郎記念館オープン展示」
亡くなる数ヶ月前に制作した150号の《レダ》をはじめシュルレアリスム前期の作品など。

1995(平成7)年
3月15日〜6月14日

「平成7年春の展示」
当財団所蔵の作品《闘牛》《卑弥呼》など20点を展示。

1995(平成7)年
9月22日〜12月8日

「松浦コレクション展」
福沢作品のコレクターとして知られる松浦英夫氏のコレクションから《昼寝する餓鬼》《闘牛 横跳図》など。

1996(平成8)年
3月22日〜6月14日

「スケッチと版画展」
パリの風物、風刺画など珍しいスケッチとリトグラフを展示。

1996(平成8)年
9月30日〜12月4日

「ギリシャ神話の世界」
ギリシャの神々の天衣無縫な振る舞いを描いた1986年頃の作品を中心に展示。

1997(平成9)年
3月28日〜6月13日

「福沢一郎1950年代展」
1953年から1954年にかけてブラジル、メキシコ旅行の後、発表された作品を中心に展示。

1997(平成9)年
10月1日〜12月1日

「福沢一郎Women展」
卑弥呼、ニンフ、モナリザ、天照大神などさまざまな女性像を集めた作品展。

1998(平成10)年
4月1日〜6月1日

「さまざまな視線」
長い生涯に描いたさまざまな作風の作品を展示。

1998(平成10)年
10月2日〜12月2日

「写真で見る福沢一郎の生涯」
生誕100年にちなみ、94年の生涯を写真で辿ってみる。

1999(平成11)年
4月2日~6月2日

「魏志倭人伝」
福沢一郎のリトグラフと梅原猛氏の文で構成された魏志倭人伝。

1999(平成11)年
10月11日〜12月1日

「福沢一郎小品コレクション」
花、風景、ギリシャ神話などを描いた小品を集めて展示。

2000(平成12)年
4月17日〜6月2日

「福沢絵画の出発点」
1920年代〜1930年代の作品でいわゆるシュルレアリスムと呼ばれた作風のものを中心に展示。

2000(平成12)年
10月12日~12月1日

「福沢一郎作品宝探し」
1930年代前半の作品は行方不明のものが多い。当時の印刷物から作品を複製、行方を探る。

2001(平成13)年
4月11日〜6月1日

「福沢一郎と社会 
 風刺と諧謔の系譜」
福沢一郎の特色である社会や世相に対する風刺と諧謔の視点をもつ作品に触れる。

2001(平成13)年
10月15日〜12月5日

「福沢一郎版画展」
1950年代半ばからのエッチング、リトグラフから代表作を選んで展示。

2002(平成14)年
4月10日〜6月3日

「時の流れとともに」
福沢一郎の出身地である群馬県富岡市のかんら信用金庫のコレクションから。

2002(平成14)年
10月11日〜12月2日

「素描の素顔展」
デッサンの奔放な構図や筆致や色彩を楽しむ展示。

2003(平成15)年
4月11日〜6月2日

「ノアの箱舟に見る現代社会」
福沢一郎が好んだテーマであるノアの箱舟のシリーズは、あたかも底知れぬ不況の続く日本の社会を暗示するかのよう。

2003(平成15)年
10月10日〜12月1日

「福沢一郎に見る彫刻空間」
福沢一郎の絵画にみる人物のヴォリューム感に着目。はじめ彫刻家を目指した画家の量感あふれる人物像を堪能。

2004(平成16)年
4月7日〜6月2日

「福沢一郎玉手箱
    ーデッサン・カット・装丁展ー」

挿絵やスケッチ、装丁などによる、福沢一郎のひと味違った魅力発見の「玉手箱」のような展覧会。

2004(平成16)年
10月11日〜12月1日

「福沢一郎 New York」
ハーレムに生きる人々への共感、そして都市の混沌を描き出した「ニューヨーク」のシリーズをご紹介。

2005(平成17)年
4月15日〜6月1日

Sol Y Sombra
−福沢一郎  スペイン闘牛の光と影−」

円熟味を増した福沢の画境が織りなす、スペイン闘牛の光と影〜Sol Y Sombra〜の世界。

2005(平成17)年
10月14日〜12月2日

「福沢一郎 小品展」
福沢の画業において見落とされがちな、小品の魅力を十分に味わう展覧会。小さくも力強い造形の数々。

2006(平成18)年
4月7日〜6月2日

「福沢一郎の
    一つの見方」展
−画家、絵画を演奏する−

ちょっと見方を変えて味わう福沢絵画。タクトをふるうように描く画家の世界を味わう。

2006(平成18)年
10月13日〜12月1日

「福沢一郎 伊勢崎市コレクション展
1938(昭和13)年の《雲》や1956(昭和31)年の《森の人間たち》など貴重な作例を含む、群馬県伊勢崎市所蔵の福沢作品をご紹介。

2007(平成19)年
4月13日〜6月1日

「福沢一郎と幻想」展
-美しき幻想は至る処にあり−

ふだん人々が棄てて顧みないような物たちの中に美しき幻想を見出す、これが福沢芸術の原点。新発見の作品を含めた小品によって、福沢の独特な幻想世界に皆様をご案内。

2007(平成19)年
10月17日〜12月3日

『蟹のよこばい』展
福沢一郎の精神をよく表す「蟹のよこばい」という言葉をもとに、作品を読み解く小さな試み。

2008(平成20)年
4月16日〜6月2日

「福沢一郎と旅」展
-画想の原点は旅からはじまった−

ヨーロッパ、中南米、ギリシャ、東北・北海道など、画家の着想と主題の原点になった旅、そしてそこから生み出された作品をご紹介。
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2008(平成20)年
10月15日〜12月1日

『60年代以降の福沢一郎絵画』展
-放たれる色彩−

アクリル絵の具を用いて描かれた画業後半の作品群にみる、鮮やかな光と色彩の輝き。
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2009(平成21)年
4月15日〜6月1日

「福沢一郎・人間さまざま」展
画業の初期から一貫して人間への強い興味をもって制作した福沢一郎。それはさまざまなかたちを伴って画面に立ち現れる。
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2009(平成21)年
10月16日〜12月2日

『福沢一郎が見た夢』
若き日にパリで描いたドローイングから、ギリシャ神話や卑弥呼をテーマとした版画まで、画家の内に広がる「夢」の世界をみる。
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2010(平成22)年
4月16日〜6月2日

「エピソードに見るー福沢一郎」展
初期作品から晩年の《レダ》(1992年/150号)に至る幅広い年代の作品を展示し、知られざるエピソードとともに、福沢一郎の絵画世界をご紹介。
2010s

2010(平成22)年
10月15日〜12月1日

『福沢一郎が見た人間の過去・現在・未来』展
ギリシャ神話や卑弥呼の物語、そして大作《悪のボルテージが上昇するか21世紀》などにより、福沢が描き出したさまざまな人間のすがたに迫る。
2010a

2011(平成23)年
4月15日〜6月1日

「花と福沢一郎」展
あまり取り上げられることのなかった福沢一郎の描く「花」に注目。対象に向けた真摯なまなざしと、透明感ある色彩は、描かれた「花」にも息づいている。
2011s

2011(平成23)年
10月14日〜12月2日

『福沢一郎は《何を》《如何に》描いたか』
コラージュ的画面構成やアンフォルメルに触発された造形など、福沢一郎の多種多様な絵画表現を、技法解説や時代・作品ごとのエピソードとともに楽しむ。
h21a

2012(平成24)年
4月13日〜6月1日

福沢一郎の「ニッポン」
新鮮な驚きに満ちたワンダーランドであり、皮肉たっぷりに批判するに値する社会であり、さらには人間性を深くみつめるためのひとつの視座であった、福沢一郎の「ニッポン」。それらがどのように描かれてきたかを探る試み。
2012s

2012(平成24)年
10月17日〜12月3日

福沢一郎 face 展
《ブルターニュの女》(1927年)から《ラファエル》(1991年)まで、油彩、アクリル、そして素描も含めた多彩な16点の作品を展示し、福沢一郎の「顔」に秘められた人間への思いに迫る。
2012a

2013(平成25)年
4月19日〜6月3日

松浦コレクション「とっておきの福沢一郎」展
福沢一郎の画業をほぼ網羅している松浦コレクションから《母子》(1935年)などの新たな収集品を含む松浦コレクションの選りすぐりを展示し、そこからみえてくる福沢一郎作品の魅力を発信する。
2013s

2013(平成25)年
10月16日〜12月2日

『CURIOUSな実験。福沢一郎〈素描〉の魅力』
バレエのコスチューム原画、ユーモアたっぷりの諷刺画、そして本画と見まごうばかりの重厚な悪魔の図など、未発表作品を含む計32点の素描を展示し、紙の上で展開された福沢の「CURIOUSな実験」を楽しむ。
2013a

2014(平成26)年
4月30日〜6月2日

福沢一郎の“写真” 画家のレンズが捉えたもの。」
1924〜31年の滞欧期に撮影された写真の複製パネルや、90年代にプリントし直した50〜60年代の写真とともに、滞欧当時のアルバム、福沢愛用のカメラ、レンズなどを展示し、画家福沢一郎が写真によって切り取った風景と、その視線に迫る。

2014(平成26)年
11月2日〜30日

開館20周年記念 「福沢一郎と山下菊二 師弟は時代とどう向き合ったか」
福沢絵画研究所の研究生だった山下菊二は、福沢を生涯師と仰ぎ、大きな影響を受けた。福沢もまた山下に大きな信頼を寄せていた。開館20周年を記念して開催した、戦後日本美術を代表する師弟の関係に迫る展覧会。

2015(平成27)年
5月28日〜6月10日/6月15〜28日

「PROJECT dnF」第1回 照沼敦朗「惑星の端」、第2回 室井麻未「ある景色」
多摩美術大学油画専攻の卒業生と女子美術大学大学院洋画・版画専攻の修了生に送られる「福沢一郎賞」の受賞者が、福沢一郎のアトリエを会場に個展を開催するシリーズ。照沼敦朗(多摩美術大学卒、2007年受賞)と室井麻未(女子美術大学大学院修了、2014年受賞)による個展。

2015(平成27)年
10月16日〜11月15日

「福沢一郎のヴァーミリオン」展
戦前からカラリストと評されることの多かった福沢は「赤」が印象的な作品を多く描いた。彼の作品にあらわれる「赤」の鮮やかさや面白さを紹介し、そこに込められた意味をさぐる。

2016(平成28)年
5月13日〜6月20日

「Words Works」展 
福沢一郎の発した象徴的なことばを取り上げ、それに合った作品を時代や作風を超えて集め、作品を読み解く鍵とするとともに、ことばと画面から浮かび上がる画家福沢一郎の実像に迫る。

2016(平成28)年
9月30日〜10月12日/10月21日〜11月2日

「PROJECT dnF」第3回 広瀬美帆「わたしのまわりのカタチ」、第4回 寺井絢香「どこかに行く」
多摩美術大学油画専攻の卒業生と女子美術大学大学院洋画・版画専攻の修了生に送られる「福沢一郎賞」の受賞者が、福沢一郎のアトリエを会場に個展を開催するシリーズ。広瀬美帆(女子美術大学大学院修了、2000年受賞)と、寺井絢香(多摩美術大学卒業、2012年受賞)による個展。

2017(平成29)年
5月12日〜6月19日

「福沢一郎、『本』の仕事と絵画」展
これまでまとまって紹介されることのなかった、福沢が手がけた装幀本と挿絵本、およびその原画やデザインを、同時代の作品とともに紹介し、その制作のエッセンスに迫る展覧会。1944年刊行の著書『秩父山塊』を取り上げた特集コーナーを設置。

2015(平成27)年
10月8日〜21日/10月27日〜11月8日

「PROJECT dnF」第5回 蓬󠄀田真「display」、第6回 小林文香「静かな音をみる」
多摩美術大学油画専攻の卒業生と女子美術大学大学院洋画・版画専攻の修了生に送られる「福沢一郎賞」の受賞者が、福沢一郎のアトリエを会場に個展を開催するシリーズ。蓬󠄀田真(多摩美術大学卒業、1996年受賞)と、小林文香(女子美術大学大学院修了、2012年受賞)による個展。

2018(平成30)年
5月24日〜6月24日

発掘!福沢一郎 120年めの「再発見」
福沢一郎生誕120年を迎え、これまであまり紹介されてこなかった「花」の絵や、終戦直後のユニークな作品などを展示し、画家の多様な表現を改めて「発掘」し、その多彩な輝き・魅力を発信する。

2015(平成27)年
10月18日〜11月7日

FUKUZAWA×HIRAKAWA 悪のボルテージが上昇するか21世紀
2011年「福沢一郎賞」受賞者の平川恒太(多摩美術大学卒、東京藝術大学大学院修了)が、福沢一郎の大作《悪のボルテージが上昇するか21世紀》に挑んだ新作を発表。また、福沢が1965年にニューヨークで撮影した写真や、福沢が生前愛用した絵具などを用いた制作をとおして、平川は現代に生きるアーティストとして福沢作品の解釈を試みる。時を超えたふたりの画家のコラボレーション。

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