【展覧会】「福沢一郎は《何を》《如何に》描いたか 10/14 – 12/2, 2011

《踊り》 1955-56年
富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館蔵

このたび、福沢一郎記念館では、秋の展覧会として「福沢一郎は《何を》《如何に》描いたか」を開催いたします。

福沢一郎の作品を年代ごとにずらりと並べてみると、その変化に驚かされます。とてもひとりの画家が描いたとは、にわかに信じがたいほど、さまざまな素材と表現手法があらわれているのです。
しかし、福沢にとってこうした素材が手法が変化すること自体、別段大きな問題ではなかったようです。このことは次のような福沢一郎自身のことばにもあらわれています。

「私はテクニックだけの仕事ではなく、テーマを生かして、何を描いたかということをはっきり示したいと思っている。その為には、或る程度具象的でなければならない。しかし又、抽象的に描かねばならぬ場合もある。必ずしも具象にとらわれる必要はない。 要するに何を表現するかという事が大事なのである。」 (『福沢一郎作品集 2』1987年 より)

《何を》描くかによって《如何に》の部分はおのずと決まってくる、ということなのでしょう。今回の展示では作品のテーマとなる《何を》だけでなく、あえて《如何に》の部分、つまり表現手法にもスポットをあててみました。
福沢の画業のなかで注目すべきユニークな手法をひろい出し作品を選んでみると、面白いことに、彼の得意とする骨太でダイナミックな絵画表現から少しはずれたものが多く集まりました。これらは、まるで彼の画業の「曲がり角」を示すもののようです。しかしそれらを通過することで、彼は晩年の壮大な境地を獲得することができたのです。
今回はこれらの作品にあらわれた画家の試みと、その陰にあるエピソードを解説するためのパネルを用意しました。作品とあわせてお読みいただくことで、福沢一郎のさまざまな絵画表現を知る助けになればと考えております。
この機会に、ぜひお出かけください。

会 期:10月14日(金)〜12月2日(金)11:00-17:00 月・水・金開館
※ 11月23日(水)は祝日ですが開館します。
入館料:300円


※講演会開催のお知らせ

「絵画と私」
講師:林家永吉氏(元スペイン大使)
日時:10月26日(水) 14:00〜15:30
場所:福沢一郎記念館
会費:1,000円
※要予約/先着40名様(FAXも可)

<お問い合わせ:お申し込みはこちらまで>
TEL. 03-3415-3405 / FAX. 03-3416-1166