メールマガジン第20号(2016年10月21日発行)

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福沢一郎記念館 メールマガジン No.20
FUKUZAWA Ichiro Memorial Museum
— Setagaya,Tokyo
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□■□   現在当館は開館中です   □■□
■□■ 現在の展示は11月2日までです ■□■

[1] PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞作家展
[2] 「わたしの福沢一郎・再発見」第3回
[3] ココで観られる福沢一郎作品
[4] 賛助会員のお誘い

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[1]
□ PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞作家展
 第4回 寺井絢香「どこかに行く」

昨年春からはじまった企画「PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞
作家展」は、歴代の「福沢一郎賞」受賞者の方々に当館の展示
スペース、つまり福沢一郎のアトリエを、個展会場として提供
し、制作・発表の機会としていただくものです。
今月12日(水)、女子美術大学大学院洋画専攻出身の広瀬美帆
(2000年受賞)による個展「わたしのまわりのカタチ」が終わ
り、本日より多摩美術大学油画専攻出身の寺井絢香(2012年受
賞)による個展「どこかに行く」がはじまります。

寺井は、マッチ棒をモティーフとして絵画を制作しています。
ただマッチ棒のかたちをそのまま描くだけでなく、時に雲、波、
風、屋根瓦、森、苔、そして人物など、さまざまなものをマッ
チ棒のかたちを借りて描き出しています。寺井にとってマッチ
棒はモティーフであるだけでなく、テーマでもあります。
今回は、画家自身が国内外を旅した印象をもとに描いた作品を
集め「どこかに行く」と題して展示をおこないます。パリの空、
アユタヤ遺跡、アドリア海の岸辺など、さまざまな風景のなか
にめくるめく、マッチ棒の世界。自由奔放で力強い作品の数々
を、どうぞお楽しみください。

 * * *

PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞作家展 第4回
寺井絢香「どこかに行く」
10月21日(金)- 11月2日(水) 12:00 – 17:00
木曜定休
ギャラリートーク、レセプション
 10月29日(土) 15:00 – 17:00

今年の「PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞作家展」については、
↓こちら↓をご覧ください。
https://fukuzmm.wordpress.com/2016/09/16/dnf_3hirose_4terai/

※ 9月30日(金)〜10月12日(水)まで個展を開催した広瀬
美帆のインタビュー記事を、ホームページにアップしました。
↓こちら↓もぜひどうぞ。
https://fukuzmm.wordpress.com/2016/10/20/dnf3_hirose/

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[2]
□ 「わたしの福沢一郎・再発見」第3回
 染色アーティスト 大竹夏紀さんによる《原人のいぶき》

先月からはじまった新企画「わたしの福沢一郎・再発見」。
美術家・評論家のほか、いろいろな人々に、お気に入りの福沢
一郎作品について語っていただきます。
第3回は群馬県富岡市出身の染色アーティスト 大竹夏紀さんが、
富岡市立図書館所蔵の《原人のいぶき》1981年 について語り
ます。
大竹さんは「理想のアイドル像」をモティーフに色鮮やかな染
色絵画を制作し、近年めざましい活躍をみせています。今年は
富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館で、地元初の大規模
な個展を開催しました。
そんな大竹さんが、幼い頃から慣れ親しんだ福沢作品の印象と、
地元ならではの思い入れについて、語ってくださいました。
ぜひお読みください。

「わたしの福沢一郎・再発見」第3回は、こちらから↓
https://fukuzmm.wordpress.com/2016/10/18/myfukuz_003_otake/

来月も新たな記事を掲載予定。どうぞお楽しみに!

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[3]
□ ココで見られる福沢一郎作品
 《水瓜を持つ男》1955年 油彩・カンヴァス
  群馬県立近代美術館蔵
  @「日本におけるキュビスム−ピカソ・インパクト」
   鳥取県立博物館ほか

近現代日本の美術におけるキュビスム、そしてピカソの影響に
ついて真っ正面から取り組む意欲的な展覧会に、福沢の1955年
の作品《水瓜を持つ男》が出品されています。1951年に東京と
大阪で開催された大規模な「ピカソ展」以後あらわれた影響の
ひとつという位置づけです。
福沢は、1931年にパリから帰って以来、事あるごとにピカソの
制作や人物について言及してきました。あるときは彼を暴風に
たとえ、あるときは彼の作品を豊かで強いと評価しながらも、
「限界がある」と行き詰まりを指摘するなど、称賛と批判の入
り混じった発言が目立ちます。もちろん、そうしたことばが何
度もあらわれるのは、常に画家ピカソに注目していたからに他
なりません。
そして、1953〜54年の中南米旅行から帰った後、福沢は鮮やか
な色彩と力強い描線でデフォルメした人間像を多く描きます。
それらは、かの地で得た原初的な人間の生命力に惹かれたものと
いわれますが、自動筆記的に描かれた自由で太い輪郭線と、ステ
ンドグラスのような色彩の配置は、1930年代以降のピカソの作
品によく似たもののように思われます。《水瓜を持つ男》にも、
そうしたピカソ作品との類似がみられます。戦時中に失った力
強さを再び画面に取り戻す格闘のなかで、ピカソの再発見が、
福沢にとって大きな意味を持ったのかもしれません。
天才ピカソに反駁しながら惹かれた福沢一郎。その思いを最も
反映しているのは、このことばではないでしょうか。

「私達がピカソから啓示として受け取るものは、作品の模倣で
はないのだ。彼の反逆精神の体得だ。」
(福沢一郎「ピカソのグワッシュ クレヨン 石版画」『みづゑ』
 第554号 1951年10月) 

展覧会「日本におけるキュビスム−ピカソ・インパクト」は、
鳥取県立博物館にて11月13日(日)まで開催。以後巡回。
詳細はこちらから↓

http://site5.tori-info.co.jp/p/museum/exhibition/planning/40/

作品画像は、当館ホームページの「作品集」から。↓
https://fukuzmm.wordpress.com/works/

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[4]
□ 賛助会員のお誘い

一般財団法人福沢一郎記念美術財団では、その美術振興活動を
より広範囲に、積極的にすすめるために、賛助会員を募ってい
ます。
一人でも多くの方に参加していただくことで、若い美術家の顕
彰、美術研究への助成など財団の活動が充実しますので、どう
ぞよろしくお願いいたします。

◯賛助会員の区分と会費
(1) 一般会員 3,000円(年会費)
(2) 維持会員 30,000円(年会費)
(3) 特別会員 300,000円(永久会員)

◯特典
(1) 福沢一郎記念館入館料無料
(2) 福沢一郎記念館ニュース送付
(3) 記念館主催の催し物に優先的にご招待

◯会費のお振込先
●郵便局振替口座 00190-2-695591
 福沢一郎記念館
●りそな銀行 祖師谷支店 普通口座 1000201
 (一財) 福沢一郎記念美術財団

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福沢一郎記念館 メールマガジン No.20
2016年10月21日発行
編集・発行 一般財団法人 福沢一郎記念美術財団

福沢一郎記念館

【ホームページを移転しました】


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Copyright(c) 2014-2016 FUKUZAWA ICHIRO MEMORIAL FOUNDATION
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※バックナンバーは記念館ホームページでご覧いただけます。
※配信停止を希望される場合はそのままご返送ください。
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メールマガジン第19号(2016年9月21日発行)

=======================================2016/09/21
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福沢一郎記念館 メールマガジン No.19
FUKUZAWA Ichiro Memorial Museum
— Setagaya,Tokyo
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□■□   現在当館は閉館中です   □■□
■□■  次の展示は9月30日からです ■□■

[1] PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞作家展
[2] 「わたしの福沢一郎・再発見」第2回
[3] 賛助会員のお誘い

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[1]
□ PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞作家展
 第3回 広瀬美帆「わたしのまわりのカタチ」
 
昨年春からはじまった企画「PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞
作家展」は、歴代の「福沢一郎賞」受賞者の方々に当館の展示
スペース、つまり福沢一郎のアトリエを、個展会場として提供
し、制作・発表の機会としていただくものです。
今年もふたりの作家が、個展を開催することになりました。
まず9月30日から、女子美術大学大学院洋画専攻出身の、広瀬
美帆(2000年受賞)による個展がはじまります。

広瀬は一貫して道具や家具、食べ物など、生活の中にある身近
なかたちを描き続けています。画家の確かな観察眼は、なにげ
ない日常のひとこまを、ときに柔らかく、ときにヴィヴィッド
に立ち上がらせます。
今回は新作・旧作とりまぜて、画家の身の「まわりのカタチ」
が、福沢一郎のアトリエにちりばめられるという趣向です。
着実に自らの制作を深めてきた画家の軌跡とともに、確かな画
家のまなざし、そして豊かな絵画表現を楽しんでいただければ
と思います。

 * * *

PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞作家展 第3回
広瀬美帆「わたしのまわりのカタチ」
9月30日(金)- 10月12日(水) 12:00 – 17:00
木曜定休
ギャラリートーク、レセプション 10月8日(土) 15:00 – 17:00

今年の「PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞作家展」については、
↓こちら↓をご覧下さい。
https://fukuzmm.wordpress.com/2016/09/16/dnf_3hirose_4terai/

※来月は、第4回 寺井絢香「どこかに行く」についてお知らせ
します!

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[2]
□ 「わたしの福沢一郎・再発見」第2回
 彫刻家 平出豊さんによる《男(黄土に住む人)》
 
先月からはじまった新企画「わたしの福沢一郎・再発見」。
美術家・評論家のほか、いろいろな人々に、お気に入りの福沢
一郎作品について語っていただきます。
第2回は彫刻家 平出豊さんが、群馬県立富岡高等学校所蔵の
《男(黄土に住む人)》1940年 について語ります。
富岡高等学校の前身は旧制富岡中学校。つまり平出さんと福沢
は同窓生ということになります。同窓ならではの興味深いエピ
ソード。ぜひお読みください。

「わたしの福沢一郎・再発見」第2回は、こちらから↓
https://fukuzmm.wordpress.com/2016/09/16/myfukuz_002_hiraide/

来月も新たな記事を掲載予定。どうぞお楽しみに!

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[3]
□ 賛助会員のお誘い

一般財団法人福沢一郎記念美術財団では、その美術振興活動を
より広範囲に、積極的にすすめるために、賛助会員を募ってい
ます。
一人でも多くの方に参加していただくことで、若い美術家の顕
彰、美術研究への助成など財団の活動が充実しますので、どう
ぞよろしくお願いいたします。

◯賛助会員の区分と会費
(1) 一般会員 3,000円(年会費)
(2) 維持会員 30,000円(年会費)
(3) 特別会員 300,000円(永久会員)

◯特典
(1) 福沢一郎記念館入館料無料
(2) 福沢一郎記念館ニュース送付
(3) 記念館主催の催し物に優先的にご招待

◯会費のお振込先
●郵便局振替口座 00190-2-695591
 福沢一郎記念館
●りそな銀行 祖師谷支店 普通口座 1000201
 (一財) 福沢一郎記念美術財団

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福沢一郎記念館 メールマガジン No.19
2016年9月21日発行
編集・発行 一般財団法人 福沢一郎記念美術財団

福沢一郎記念館

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メールマガジン第18号(2016年8月19日発行)

=======================================2016/08/19
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福沢一郎記念館 メールマガジン No.18
FUKUZAWA Ichiro Memorial Museum
― Setagaya,Tokyo
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□■□   現在当館は閉館中です   □■□
■□■ 次の開館は9月末の予定です ■□■

[1] 新企画「わたしの福沢一郎・再発見」始動!
[2] ココで観られる福沢一郎作品
[3] 賛助会員のお誘い

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[1]
□ 新企画「わたしの福沢一郎・再発見」始動!
 第1回は《基督》です
 
当館ホームページ上でささやかに開催中のキャンペーン「福沢
一郎・再発見」。画家福沢一郎の魅力をさまざまな角度から発
信するこの試み、いよいよ新企画がはじまりました。
題して「わたしの福沢一郎・再発見」。美術家・評論家のほか、
いろいろな人々に、お気に入りの福沢一郎作品について語って
いただこうという企画です。
第1回は、当館館長の福沢一也(福沢一郎長男)が、ちょっと
珍しい作品《基督》(宮城県美術館蔵)について語ります。

「わたしの福沢一郎・再発見」第1回は、こちらから↓
https://fukuzmm.wordpress.com/2016/08/19/myfukuz_001_kafukuz/

これからも、いろいろな方の「福沢一郎・再発見」をご紹介し
ていく予定ですので、どうぞお楽しみに!

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[2]
□ ココで観られる福沢一郎作品
《卑弥呼宮室に入る》 1980年 
 53.0×45.2cm 世田谷美術館蔵
 @「神話の森 美と神々の世界 ミュージアムコレクションⅡ」

赤に支配された巨大な画面の中、輿に乗った卑弥呼が、ゆらり
ゆらりとこちらに向かってきます。そのまわりはたくさんの人
物によって埋め尽くされ、鮮やかすぎるほどの赤と、右奥の暗
い背景ともあいまって、ただならぬ気配が充ち満ちているよう
です。
福沢一郎は1980年代に入ると、日本の古代神話や、考古学の
学説などを画題に取り上げ、多くの作品を描きます。
特に中国の歴史書『魏志倭人伝』にあらわれる邪馬台国には強
い興味をもち、さまざまな学説の解説書を読みあさります。さ
らには、九州に旅行したときに偶然見かけた女性のすがたに、
邪馬台国の女王卑弥呼の面影をみるなど、すっかりその物語に
魅せられていたようです。
1981(昭和56)年の個展「福沢一郎魏志倭人伝展」はまさに
画家の思い描いた邪馬台国の幻想があふれ出たものとなりまし
た。本作は出品作のなかでもひときわ大きく、強烈な赤と力強
い黒の描線、そして所々に配される褐色や緑が響き合い、神の
声を聞くシャーマンとして権勢を振るった卑弥呼をとりまく妖
しい空気と、うごめく人々の生命感をあらわしています。原初
的な人間の力強さを描くことは福沢の一貫したテーマであり、
『魏志倭人伝』はまさにうってつけの画題であったといえるで
しょう。
古代日本と邪馬台国、そして卑弥呼は、その後福沢にとって重
要なテーマとなり、繰り返し描かれました。本作はその出発点
として重要であるだけでなく、古代日本の幻想に寄せる福沢の
思いが強烈に塗り込められた、記念碑的作品です。

この作品は、世田谷美術館で開催中のコレクション展示「神話
の森 美と神々の世界 ミュージアム コレクションⅡ」にて
展示中です。難波田龍起、山口薫、利根山光人らのすぐれた作
品とともに、ぜひお楽しみください。
同展は10月23日(日)まで開催中です。詳しくは同館のホーム
ページをごらんください。↓
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/collection.html

また、企画展「アルバレス・ブラボ写真展 ―メキシコ、静かな
る光と時」も、あわせてぜひどうぞ。↓
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html

作品画像は、当館ホームページの「作品集」から。↓
https://fukuzmm.wordpress.com/works/

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[3]
□ 賛助会員のお誘い

一般財団法人福沢一郎記念美術財団では、その美術振興活動を
より広範囲に、積極的にすすめるために、賛助会員を募ってい
ます。
一人でも多くの方に参加していただくことで、若い美術家の顕
彰、美術研究への助成など財団の活動が充実しますので、どう
ぞよろしくお願いいたします。

◯賛助会員の区分と会費
(1) 一般会員 3,000円(年会費)
(2) 維持会員 30,000円(年会費)
(3) 特別会員 300,000円(永久会員)

◯特典
(1) 福沢一郎記念館入館料無料
(2) 福沢一郎記念館ニュース送付
(3) 記念館主催の催し物に優先的にご招待

◯会費のお振込先
●郵便局振替口座 00190-2-695591
 福沢一郎記念館
●りそな銀行 祖師谷支店 普通口座 1000201
 (一財) 福沢一郎記念美術財団

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福沢一郎記念館 メールマガジン No.18
2016年8月19日発行
編集・発行 一般財団法人 福沢一郎記念美術財団

福沢一郎記念館

【ホームページを移転しました】


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メールマガジン第17号(2016年6月23日発行)

=======================================2016/06/23
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福沢一郎記念館 メールマガジン No.17
FUKUZAWA Ichiro Memorial Museum
― Setagaya,Tokyo
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□■□   現在当館は閉館中です   □■□
■□■ 次の開館は9月末の予定です ■□■

[1] 春の展覧会「Words Works」展、終了しました
[2] ココで観られる福沢一郎作品
[3] 賛助会員のお誘い

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[1]
□ 2016年春の展覧会
 「Words Works」展 -「福沢一郎・再発見」- vol.1
 終了しました
 
キャンペーン「福沢一郎・再発見」の一環としておこなわれた
展覧会「Words Works」展が、20日(月)に終了しました。
福沢一郎の3つのことばから、時代や作風に関わりなく作品を
選び展示するこの試み、美術館ではなかなかみられない展示の
方法だったようで、富岡の福沢一郎記念館の学芸員の方などは
「うちの展示室で観るのとはまったく違ってみえて面白い」と
おっしゃっていました。一般の方からも「小さいからできるこ
とだね」とか「同じようなものが並ぶよりも、ひとつずつに注
目できる」などのおことばをいただきました。
我々も、今回の展示を通して、この福沢一郎のアトリエでしか
できないユニークな展示の可能性を、あれこれ考えるいい機会
となりました。次なる「福沢一郎・再発見」vol.2に向けて、
早くもアイデアがどんどん出てきております!
あわせて、当館ホームページ上でも、今後さまざまな「再発見」
をご提案してまいります。どうぞお楽しみに!

会場風景をホームページにアップしました。↓
https://fukuzmm.wordpress.com/2016/06/20/2016s_ww_view/

展覧会の内容については、こちらをどうぞ。↓
https://fukuzmm.wordpress.com/2016/04/14/2016s_words_works/

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[2]
□ ココで観られる福沢一郎作品
《翼をつくる男》 制作年不詳 
 53.0×45.2cm 信州高遠美術館蔵
 @「郷土ゆかりの作家・原田コレクション展」

長野県南部、山ふところに抱かれた「伊那谷」の中央に佇む、
豊かな自然と歴史のまち、伊那市。その中心部から東に位置す
る、サクラの名所として有名な高遠城址公園の中に、瀟洒な姿
の「信州高遠美術館」が建っています。
この美術館は、高遠町出身の画家・コレクター原田政雄が長年
にわたり収集した美術作品を核として、1992(平成4)年にオー
プンしました。福沢一郎の作品は72点収蔵されています。
今回ご紹介するのは、現在開催中の「郷土ゆかりの作家・原田
コレクション展」に出品されている5点のうち、《翼をつくる
男》。レオナルド・ダ・ヴィンチの厖大なメモやスケッチを集
めた『アトランティコ手稿』から、飛行機のような機械など複
数のイメージを引用したもので、1980年代前半の作品にはこう
した特徴がみられますから、この頃描かれた可能性があります。
うつむき加減の男、その背後に翼のようなかたちの機械、そし
て上からにゅうっと伸びてくる手。全く脈絡のないものどうし
が集う画面は、《寡婦と誘惑》(1930)など、福沢が若い頃
注目を集めた「シュルレアリスム絵画」とよばれるものと似た
雰囲気をもっています。天才レオナルドの精緻なスケッチを、
脈絡なく組み合わせることで、画家は若き日の刺激的な制作を
ふたたび蘇らせるような試みをおこなっていたのかもしれませ
んね。

「郷土ゆかりの作家・原田コレクション展」は、信州高遠美術
館で、7月24日(日)まで開催中です。詳しくは同館のホーム
ページをごらんください。↓
http://www.city.ina.nagano.jp/shisetsu/library_museum/takato_museum/tenrankai/kikakutenn.html

作品画像は、当館ホームページの「作品集」から。↓
https://fukuzmm.wordpress.com/works/

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[3]
□ 賛助会員のお誘い

一般財団法人福沢一郎記念美術財団では、その美術振興活動を
より広範囲に、積極的にすすめるために、賛助会員を募ってい
ます。
一人でも多くの方に参加していただくことで、若い美術家の顕
彰、美術研究への助成など財団の活動が充実しますので、どう
ぞよろしくお願いいたします。

◯賛助会員の区分と会費
(1) 一般会員 3,000円(年会費)
(2) 維持会員 30,000円(年会費)
(3) 特別会員 300,000円(永久会員)

◯特典
(1) 福沢一郎記念館入館料無料
(2) 福沢一郎記念館ニュース送付
(3) 記念館主催の催し物に優先的にご招待

◯会費のお振込先
●郵便局振替口座 00190-2-695591
 福沢一郎記念館
●りそな銀行 祖師谷支店 普通口座 1000201
 (一財) 福沢一郎記念美術財団

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福沢一郎記念館 メールマガジン No.17
2016年6月23日発行
編集・発行 一般財団法人 福沢一郎記念美術財団

福沢一郎記念館

【ホームページを移転しました】


facebook: https://www.facebook.com/fukuzmuseum

Copyright(c) 2014-2016 FUKUZAWA ICHIRO MEMORIAL FOUNDATION
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※配信停止を希望される場合はそのままご返送ください。
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福沢一郎記念館 メールマガジン No.16
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[1] 春の展覧会「Words Works」展、開催中!
[2] ココで観られる福沢一郎作品
[3] 賛助会員のお誘い

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[1]
□ 2016年春の展覧会
 「Words Works」展 -「福沢一郎・再発見」- vol.1
 開催中!
 
キャンペーン「福沢一郎・再発見」の一環としておこなわれる
展覧会「Words Works」展、無事オープンいたしました。
今回は福沢の3つのことばを鍵として、時代や作風をこえて作
品を展示し、その魅力を再発見しようという試みです。つまり、
それぞれのコーナーに展示された作品の見た目はバラバラ。戦
時中の《海》の横に1974年の《政治家地獄》があったり、パリ
滞在時の作品《蝶(習作)》のはす向かいにデコラ板を貼り付
けて作った《雪男》があったり…。美術館などでは、ふつう
こういう展示はしないでしょう。
しかし、いや、だからこそ、作品どうしの関係がとても新鮮で、
かえって福沢の意図があぶり出されるような気がするから不思
議です。見た目が地味なため、ふだんはあまりいい壁面に置い
てもらえない《黒い幻想》が、今回西側のメインの壁面に飾ら
れて、ちょっと得意げに見えたりします。
福沢一郎ファンの方も、そうでない方も、この機会にぜひ福沢
作品の魅力を「再発見」してください。
来週の25日(水)には講演会も開催されます。みなさまのお越
しをお待ちしております。

会  期:5月13日(金)~6月20日(月)の
     日・月・水・金曜日開館
開館時間:12:00~17:00
観 覧 料:300円
講 演 会:「福沢一郎 ことばと作品」
     講師:伊藤佳之(当館学芸員)
     5月25日(水)14:00~16:00
     参加費:1,500円

詳しくは当館ホームページをご覧ください。↓
https://fukuzmm.wordpress.com/2016/04/14/2016s_words_works/

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[2]
□ ココで観られる福沢一郎作品
《大砲のある静物》 1931年 
 88.0×115.3cm 目黒区美術館蔵
 @「物・語 近代日本の静物画」福岡市美術館

グレーを基調にして大きな装置のようなものが背景に描かれ、
その手前には、明るい褐色でわずか4段の階段が、その段の上
には、まるでおもちゃのような大砲が、ひとつずつちょこんと
乗っています。影の描写にピンク色が使われているのが斬新す
ぎます。そしてその前をさっそうと飛び去っていく鳥、階段の
上に立てられた旗など…どれもこれも脈絡のないものばかり。
じつはこの作品、発表当時(第3回独立美術協会展、1933年3
月)には《軍国的静物》というタイトルで出品されていました。
これは「旧作に手を加えたもの」で、「時局が切迫すると味が
なくなる代物である。軽いユーモアを持たせた『エスプリ物』
である」と、当時の寄稿文で彼自身が解説しています。
モティーフとなった背景の大きな装置と階段は、18世紀にフラ
ンスで編纂された『百科全書』の図版集にある、天体観測に使
う「象限儀」の図版からとられていることがわかっています。
もとの図版がもつ、レトロで現実離れした印象を、福沢は同時
代の現実、つまり満州事変以降戦時へと突き進む日本の社会を
ドライかつ軽妙に揶揄するために使いました。
この作品が発表された1933年、福沢は《建たぬ建物》《動かぬ
機械》《マルクスをやるです》など、いずれも同時代の社会や
世相を諷刺した作品を制作しています。まさに福沢の真骨頂と
いうべき作品群ですが、残念なことに、これらはひとつも現存
が確認されていません。
《大砲のある静物》は、旧作に手を加えたものとはいえ、発表
当時の福沢が目指した、世間を斜に構えてシニカルに表現する
姿勢をよくあらわしている、貴重な作例といえるでしょう。

この作品は、福岡市美術館で開催中の展覧会「物・語 近代日
本の静物画」にて展示中です。近代日本の静物画を、独自の視
点で紹介する意欲的な展覧会。名品揃いですが、この中にあっ
ても福沢作品はシニカルな味を存分に発揮しています。
同展覧会は7/3(日)まで。展覧会特設サイトはこちら↓
http://things-tell.com

作品画像は、当館ホームページの「作品集」から。↓
https://fukuzmm.wordpress.com/works/

――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――
[3]
□ 賛助会員のお誘い

一般財団法人福沢一郎記念美術財団では、その美術振興活動を
より広範囲に、積極的にすすめるために、賛助会員を募ってい
ます。
一人でも多くの方に参加していただくことで、若い美術家の顕
彰、美術研究への助成など財団の活動が充実しますので、どう
ぞよろしくお願いいたします。

◯賛助会員の区分と会費
(1) 一般会員 3,000円(年会費)
(2) 維持会員 30,000円(年会費)
(3) 特別会員 300,000円(永久会員)

◯特典
(1) 福沢一郎記念館入館料無料
(2) 福沢一郎記念館ニュース送付
(3) 記念館主催の催し物に優先的にご招待

◯会費のお振込先
●郵便局振替口座 00190-2-695591
 福沢一郎記念館
●りそな銀行 祖師谷支店 普通口座 1000201
 (一財) 福沢一郎記念美術財団

――――――――――――――――――――――――――――
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福沢一郎記念館 メールマガジン No.16
2016年5月20日発行
編集・発行 一般財団法人 福沢一郎記念美術財団

福沢一郎記念館

【ホームページを移転しました】


facebook: https://www.facebook.com/fukuzmuseum

Copyright(c) 2014-2016 FUKUZAWA ICHIRO MEMORIAL FOUNDATION
All Rights Reserved.

※バックナンバーは記念館ホームページでご覧いただけます。
※配信停止を希望される場合はそのままご返送ください。
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メールマガジン第15号(2016年4月20日発行)

=======================================2016/04/20
================================================
福沢一郎記念館 メールマガジン No.15
FUKUZAWA Ichiro Memorial Museum
― Setagaya,Tokyo
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□■□   現在当館は閉館中です   □■□
■□■ 次の開館は5~6月の予定です □■□

[1] 春の展覧会「Words Works」展のお知らせ
[2] ココで観られる福沢一郎作品
  @Google Art Project
[3] 賛助会員のお誘い

――――――――――――――――――――――――――――

このたびの、熊本地方を中心とした地震で被害に遭われたみな
さまに、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧・復興
を願っております。

――――――――――――――――――――――――――――
[1]
□ 2016年春の展覧会
 「Words Works」展 -「福沢一郎・再発見」- vol.1
 
今年1月から、当館ではキャンペーン「福沢一郎・再発見」を
はじめました。その第一弾として、画家のことばをホームペー
ジのバナーで紹介し、知られざる福沢の魅力を発信する試みを
おこなっています。
これは、福沢が画家としてだけでなく、文筆家としても活躍し、
評論や随筆などのすぐれた仕事が残されていること、そしてそ
れらの中にあらわれたことばが、彼の制作姿勢を示すばかりで
なく、現代の社会や人間、そして芸術のありかたを考えるうえ
で、たいへん興味深いものであることから発案されました。
この春の展覧会は、この試みを展示で表現するようなもの。福
沢が発した象徴的な3つのことばを、文字通りキーワードとし
て、作品をピックアップしました。
例えば「変わったのは政府であって、私ではない」ということ
ばからは、戦時中に逮捕・拘禁を経験した福沢の、やや斜に構
えた、諧謔味たっぷりの政治観をみることができます。展覧会
場では、このことばをヒントに、戦前の逮捕後に描かれた《海》
や、70年代の政治・社会に主題を求めた作品を集めたコーナー
を作りました。
時代や表現手法はさまざまですが、ことばをヒントに作品を読
み解くことで、きっと福沢絵画の魅力を「再発見」していただ
けるものと思います。

会  期:5月13日(金)~6月20日(月)の
     日・月・水・金曜日開館
開館時間:12:00~17:00
観 覧 料:300円
講 演 会:「福沢一郎 ことばと作品」
     講師:伊藤佳之(当館学芸員)
     5月25日(水)14:00~16:00

詳しくは当館ホームページをご覧ください。↓
https://fukuzmm.wordpress.com/2016/04/14/2016s_words_works/

――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――
[2]
□ ココで観られる福沢一郎作品
《他人の恋》《科学美を盲目にする》いずれも1930年 
 群馬県立近代美術館蔵
 @ Google Art Project

今回は、美術館での展示情報ではなく、ヴァーチャルな世界での
美術作品画像公開プロジェクト「Google Art Project」で閲
覧できる、2点の福沢作品をご紹介いたしましょう。
このプロジェクトでは、各美術館選りすぐりの美術作品を、高精
細の画像で見たり、展示室の内観を楽しんだりすることができま
す。群馬県高崎市の群馬県立近代美術館からは、所蔵作品41点の
画像が提供されており、そのうち2点が福沢一郎の《他人の恋》
と《科学美を盲目にする》です。
どちらも、1931(昭和6)年の第1回独立美術協会展に特別陳列
され、福沢一郎を「シュルレアリスム」の画家と印象づけた作品
です。しかし、無意識の世界の探究というよりは、脈絡のない図
版の組み合わせで奇妙な印象を醸しつつ、画題を寓意的に表した
もので、福沢独自の解釈によって、シュルレアリスム絵画の手法
が援用されているものといえます。
プロジェクトの各作品のページでは、作品画像を自在に拡大・縮
小して表示させることができ、最大まで拡大すると、絵具の質感
や筆の跡までわかります。《科学美を~》が全体的に薄塗りなの
に対して、《他人の恋》は部分的に絵具を盛り上げて描いている
のが観察できます。サインの書き方をみてみると、《科学美を~》
はモティーフとなっている天文観測機器のかたちに合わせたよう
にブロック体で「I.FUKUZ. -30」と書かれていますが、《他人
の恋》は、左下がりのやや崩れた文字で、「I.Fouk.福沢 30」
と書かれており、同じ年の作でも描き方がかなり異なるようすが
見て取れます。
このように、自在に倍率を変えながら画面上で作品を細かく観察
できるのが、このプロジェクトの面白いところです。もちろん、
高解像度の画像とはいえ、表示できる情報量には限度があります。
おや、これは何だろう?どうなっているの?と疑問が生じたら、
ぜひ実物を見て確かめてください。どちらも群馬県立近代美術館
の常設展示に出ることの多い人気作品ですから。
(美術館におでかけになる際には、事前に美術館ホームページで
 確認を!)

Google Art Project のWebサイトはこちら。↓
https://www.google.com/culturalinstitute/project/art-project
検索窓に「福沢一郎」と入れて検索すると、福沢一郎の2作品が
出てきます。

群馬県立近代美術館のホームページからも飛べます。

トップページ

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[3]
□ 賛助会員のお誘い

一般財団法人福沢一郎記念美術財団では、その美術振興活動を
より広範囲に、積極的にすすめるために、賛助会員を募ってい
ます。
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(1) 一般会員 3,000円(年会費)
(2) 維持会員 30,000円(年会費)
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(2) 福沢一郎記念館ニュース送付
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福沢一郎記念館 メールマガジン No.15
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メールマガジン第14号(2016年1月20日発行)

=======================================2016/01/20
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福沢一郎記念館 メールマガジン No.14
FUKUZAWA Ichiro Memorial Museum
― Setagaya,Tokyo
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□■□  現在当館は閉館中です  □■□
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[1] キャンペーン「福沢一郎・再発見」はじめます
[2] ココで観られる福沢一郎作品
[3] 賛助会員のお誘い

――――――――――――――――――――――――――――
[1]
□ キャンペーン「福沢一郎・再発見」はじめます

これまで、福沢一郎記念館(世田谷)では、年に2回の展覧会
を開催し、画家福沢一郎の作品をさまざまな角度からご紹介し
てきました。また昨年は、良いお仕事をなさっている福沢一郎
賞受賞者の方々を少しずつご紹介する展覧会「PROJECT dnF」
をはじめました。
2016年、当館はまた新たな、ささやかな試みをはじめます。

画家福沢一郎を語るとき、真っ先に出てくるのは「シュルレア
リスム絵画の紹介者」ということば。日本「近代」美術史のう
えでは、それは正しいのかもしれません。しかしそれは、画家
福沢一郎をあらわすことばに、ふさわしいものでしょうか?
彼はあくまで「いま」の絵画のありようを貪欲に追い求め続け
た画家でした。「いま」絵画はいかにあるべきか? 自分にし
か描けない絵とはどんなものか? 福沢の興味はそこにありま
した。決して時代遅れな、美術史の教科書に埋もれてしまうよ
うな古くさいものではないのです。
福沢一郎は、2018年に生誕120年を迎えます。その年に向け、
福沢一郎記念館では、キャンペーン「福沢一郎・再発見」をは
じめます。
それは、いつの間にか貼りついてしまった「福沢一郎=シュル
レアリスト」というレッテルを引きはがし、絵画の「いま」を
追い続けた画家の生きざまを明らかにしようとする試みでもあ
ります。
その、ささやかな試みとは?
まずは、福沢一郎のことばを読み解くことからはじめましょう。

「福沢一郎・再発見」の特設ページは、↓こちらから↓ 

https://fukuzmm.wordpress.com/fukuz/rediscover_fukuz_toward2018/

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――――――――――――――――――――――――――――
[2]
□ ココで観られる福沢一郎作品
《プラカードを持つ女》 1965年
 アクリル・カンヴァス 71.2×51.9cm
 @群馬県立近代美術館

やや傾いた真っ赤なビルディング。とってつけたような非常階
段には人が数人、下のほうを見るようなポーズをとっています。
その下には、ぽつぽつとプラカードをもって歩く人々がいて、
こちらに向かってくるようです。そして画面左端にはこの人々
を代表するように、プラカードを持った女性が大きく描かれて
います。カードの文字は少しかすれて、はっきりとは読めませ
んが、「JUSTICE(正義)」と書かれているようにも見えます。
福沢は1965(昭和40)年、約3ヶ月にわたってニューヨークに
滞在します。そこで彼が見たのは、豊かな大国アメリカの輝か
しい面と、人種のるつぼで矛盾が渦巻く混沌とした面でした。
カメラ片手にフィフス・アヴェニューからハーレムまで歩き回
り、街角の風景や、行き交う人々の姿を写真におさめた福沢は
ファインダーごしに得た印象、特にハーレムに暮らす人々の、
群衆としての力強さに魅せられ、それを主題としてたくさんの
作品を描きました。それは結果として、当時のアメリカの世相
を切り取り、その矛盾を浮き彫りにするものとなりました。
公民権運動が盛り上がりをみせていた当時、アフリカ系アメリ
カ人たちの求める「正義」はやすやすとは示されませんでした。
いま、人種や宗教の問題が、またしても大国アメリカを大きく
揺るがしています。少し淋しげに「正義」を掲げる女性の心持
ちは、いま人々が持つ憂いと、さほど変わらないもののように
も思えてきます。

本作品は4/3(日)まで、群馬県立近代美術館の常設展示室に
て公開中。《黒い煽動者》や《投票》など、1965年のニュー
ヨークで描かれた作品が、9点ずらりと展示されています。
鶴岡政男や、山口薫、オノサト・トシノブなど、群馬県出身の
ユニークな画家たちの作品もお見逃しなく。

群馬県立近代美術館のコレクション展示についてはこちら↓
http://mmag.pref.gunma.jp/index.html

作品画像は、当館ホームページの「作品集」から。↓
https://fukuzmm.wordpress.com/works/

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[3]
□ 賛助会員のお誘い

一般財団法人福沢一郎記念美術財団では、その美術振興活動を
より広範囲に、積極的にすすめるために、賛助会員を募ってい
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(1) 一般会員 3,000円(年会費)
(2) 維持会員 30,000円(年会費)
(3) 特別会員 300,000円(永久会員)

◯特典
(1) 福沢一郎記念館入館料無料
(2) 福沢一郎記念館ニュース送付
(3) 記念館主催の催し物に優先的にご招待

◯会費のお振込先
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福沢一郎記念館 メールマガジン No.14
2016年1月20日発行
編集・発行 一般財団法人 福沢一郎記念美術財団

福沢一郎記念館

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メールマガジン第13号(2015年11月20日発行)

=======================================2015/11/20
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福沢一郎記念館 メールマガジン No.13
FUKUZAWA Ichiro Memorial Museum
— Setagaya,Tokyo
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□■□   現在当館は閉館中です   □■□
■□■ 次の開館は来年春の予定です ■□■

[1] 「福沢一郎のヴァーミリオン」展、終了しました
[2] ココで観られる福沢一郎作品
[3] コラム 福沢一郎の書架から(12)
[4] 賛助会員のお誘い

————————————————————————————
[1]
□ 2015年秋の展覧会「福沢一郎のヴァーミリオン」展
 終了しました!

鮮烈な赤をテーマにした今秋の展覧会「福沢一郎のヴァーミリ
オン」、無事終了いたしました。
福沢一郎の使う色をテーマにした展覧会は初めてでしたが、思
いのほか好評で、赤に埋め尽くされた展示室に「圧倒された」
「元気をもらった」「普通じゃない!」などのコメントを多く
いただきました。
もちろん、赤とひとくちに言っても、福沢作品にあらわれる赤
はひととおりではなく、それぞれの作品ごとの工夫によって、
描かれたテーマが鮮明に浮かび上がり、予期せぬ面白さがあり
ました。
例えば《争う男》(1965年、しののめ信用金庫蔵)は、画面
の大部分を赤が覆ってはいるものの、4種類くらいの赤が微妙
に重なりあって、互いにつかみかかり争う人々の動きや熱気を
あらわしています。いっぽう、その様子をちらちらと見ながら
我関せずと通り過ぎる人々は薄塗りで表現され、まるで迫り来
る赤=人々の熱気から逃げているようにも見えます。
虐げられた人々の力強さとともに、公民権運動がさかんだった
60年代半ばのアメリカの世相も垣間見える、非常に面白い作品
です。
考えてみると、この作品のような光景が、今も世界でおこって
いるのですね…。

今後も、こんなちょっと変わったテーマの展示に挑戦してみた
いと思います。
次回の展覧会は、来年春の「PROJECT dnF」です。詳しくは
メルマガや公式HPにてお知らせします。どうぞお楽しみに!

「福沢一郎のヴァーミリオン」展の内容は、こちら。↓
https://fukuzmm.wordpress.com/2015/09/15/2015a_vermillion/

会場風景も公開中です↓
https://fukuzmm.wordpress.com

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[2]
□ ココで観られる福沢一郎作品
《人間嫌い》 1928年 油彩・カンヴァス 71.2×51.9cm
 @群馬県立近代美術館

ぽつぽつと雲が浮かぶ、ややくすんだ濃紺の空。傾いて今にも
倒れそうなつぎはぎだらけの建物。その左奥へと煙をたなびか
せながら走り去る機関車…。どことなく物寂しい雰囲気が漂い
ます。画面の左上には、「Le misanthrop」(仏語:厭世家、
人間嫌い)の文字が見えます。
この絵は、福沢が1925-31年に住んだパリのアトリエ附近の風
景を描いたものだそうです。このアトリエは、モンパルナス駅
からフランス各地へと伸びる線路の脇にあり、福沢は毎日のよ
うに大都市パリと田舎を行き来する列車を眺めたことでしょう。
この絵について、福沢は後年次のように書き記しています。
「モティーフとしては、郊外通ひの二階のある汽車。此頃のや
うなうすら寒い頃、ポツネンと独り、風の吹きさらしのその二
階に腰をかけて、運ばれて行く男を見掛ける事がある。それが
私の興味を惹いたのである。「人間嫌ひ」とは、二階に小さく
描いてをつた男の、人間的なユーモアのある性癖をとつて名付
けた画題なのである。」
この文章が書かれたのは1932(昭和7)年。満州事変の陣中を
諷刺した作品《慰問袋に美人画を入れよ》などで物議を醸して
いた福沢は、文章のうえでも諧謔精神を存分に発揮させていま
す。
ただ、この絵を描いたときの心持ちは、少し違ったものだった
のかもしれません。パリの日本人画家たちの乱痴気騒ぎには関
わらず、酒も飲まず、賑やかな集まりからは距離を置いていた
彼は、一抹の寂しさと故郷への思いを、列車に揺られていくこ
の男に託したのではないか…とは、少し考えすぎでしょうか。
また、テーマを強く意識して制作にあたった、最も早い作品で
あることも、特筆すべきです。福沢が生涯追い続けた「主題絵
画」は、この絵から本格的にはじまったともいえるでしょう。

本作品は12/20(日)まで、群馬県立近代美術館の常設展示室
にて公開中。佐伯祐三《パリ郊外風景》や高畠達四郎《婦人像》
など、同時代のパリ滞在日本人作家の作品もお見逃しなく。

群馬県立近代美術館のコレクション展示についてはこちら↓
http://mmag.pref.gunma.jp/index.html

作品画像は、当館ホームページの「作品集」から。↓
https://fukuzmm.wordpress.com/works/

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[3]
□ コラム 福沢一郎の書架から(13)
 
大江健三郎『死者の奢り』 文芸春秋新社 1958年

小説家大江健三郎の、作家デビュー作にして芥川賞受賞候補作
「死者の奢り」。雑誌『文学界』に発表されるや、その奇妙な
感覚描写で大きな話題を呼び、翌年「飼育」で芥川賞を受賞す
る足がかりともなった、初期の代表作です。
本書は、書名にもなっている本作のほか「奇妙な仕事」「飼育」
など作家デビューの前後の短編がおさめられた、大江の最初の
単行書です。
本書の表紙には、福沢一郎の作品が使われています。赤を基調
としたカバーデザインのなかで、福沢独特の分割・再結合され
たような人体の塊が、強烈な印象を放っています。
福沢と大江のふたりをつないだものは何だったのか、詳しいこ
とはまだ不明ですが、ともに東大出身者であることのほか、大
江を芥川賞に推挙した舟橋聖一が福沢と親しかったことも、ふ
たりをつなぐ糸のひとつかもしれません。装幀・装画という仕
事をとおして文学者と画家との関係をみるのも、面白いもので
すね。
なお、大江健三郎著の文庫本のうち、新潮文庫版のカバーの多
くに山下菊二の作品が使われています。こんなところで師弟の
つながりがあるのも、また面白いことです。

本書は古本でしか手に入りませんが、最近かなり高値です。大
江の小説じたいは、手軽に手に入る新潮文庫版でお楽しみくだ
さい。大江の原点、必読です。

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[4]
□ 賛助会員のお誘い

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より広範囲に、積極的にすすめるために、賛助会員を募ってい
ます。
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(2) 維持会員 30,000円(年会費)
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福沢一郎記念館 メールマガジン No.13
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メールマガジン第12号(2015年10月16日発行)

=======================================2015/10/16
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福沢一郎記念館 メールマガジン No.12
FUKUZAWA Ichiro Memorial Museum
— Setagaya,Tokyo
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□■□   現在当館は開館中です   □■□
■□■ 開館日は日・月・水・金です ■□■

[1] 本日より開催!秋の展覧会「福沢一郎のヴァーミリオン」展
[2] ココで観られる福沢一郎作品
[3] コラム 福沢一郎の書架から(11)
[4] 賛助会員のお誘い

————————————————————————————
[1]
□ 本日より開催!
 2015年秋の展覧会「福沢一郎のヴァーミリオン」展

10月も半ばとなり、山からは紅葉の便りも届くようになりまし
た。この秋、福沢一郎のアトリエも真っ赤に色づいて、皆様の
お越しをお待ちしております。
鮮烈な赤をテーマにした今回の展覧会「福沢一郎のヴァーミリ
オン」展。展示作業を終えて、赤という色そのものが前面に出
たというよりも、かえって描かれたモティーフや、画面の中の
赤の存在や役割に、より興味がわく展示になったと思います。
みどころのひとつは、「闘牛」のシリーズ。スペインの闘牛場
で繰り広げられる血と汗のドラマ、そして強い日差しと場内の
熱気を、福沢は鮮烈な赤を駆使して描きました。単に強烈なだ
けではなく、軽やかさも感じさせる興味深い3点です。
会場各所の解説文とともに、福沢一郎の「赤」をぜひお楽しみ
ください。

会  期:10月16日(金)〜11月15日(日)の
     日・月・水・金曜日開館
開館時間:12:00〜17:00
観 覧 料:300円
講 演 会:「“赤”から読み解く福沢絵画」
     講師:伊藤佳之(当館学芸員)
     10月30日(金)14:00〜15:30
     聴講には申込が必要です。

詳しくは当館ホームページをご覧ください。↓
https://fukuzmm.wordpress.com/2015/09/15/2015a_vermillion/ ‎

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[2]
□ ココで観られる福沢一郎作品
《祝祭》 1971年 ステンドグラス(大伴二三弥作)
 240.0×500.0cm しののめ信用金庫本点蔵(群馬県富岡市)

世界遺産・旧官営富岡製糸場のある群馬県富岡市は、福沢一郎
の故郷でもあります。この街の中心部、しののめ信用金庫本店
のある場所には、かつて福沢一郎の生家が建っていました。
この信用金庫本店の店内に、巨大なステンドグラス《祝祭》が
あります。1階店舗の奥で光る重厚なステンドグラスは、なか
かの迫力です。
原画となった《祝祭》(1963年、群馬県立近代美術館蔵)も、
縦2m、横4m近い大作で、第7回日本国際美術館に出品された重
要な作品のひとつです。太く力強い黒の描線と重厚な色彩が特
徴のこの作品は、ステンドグラスの原画にはうってつけでした。
福沢はステンドグラス作家の大伴とともに、原画のイメージを
そのまま活かしながら、重厚な作品づくりをすすめました。
東京駅京葉線連絡通路にある《天地創造》と同じく、この作品
も、70年代の福沢の仕事を語るうえで欠かすことのできないも
のといえます。富岡製糸場見学とあわせて、立ち寄ってみては
いかがでしょうか。

ステンドグラス《祝祭》は、しののめ信用金庫本店の営業時間
内なら、いつでも見られます。ただし店舗奥に設置されていま
すので、近づいての鑑賞はできません。ご注意を。

原画《祝祭》は、当館ホームページの「作品集」から。↓

https://fukuzmm.wordpress.com/works/

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[3]
□ コラム 福沢一郎の書架から(12)
 
土方定一『現代美術 −近代美術とレアリズム−』
 吾妻書房 1948年

終戦後3年のあいだに、美術批評家土方定一が著した文章をま
とめた書物です。装幀は福沢一郎が手がけており、薄いブルー
の彩色をほどこした上に、黒の線で小さな人間像が躍動するさ
まが描かれています。
本書の内容は、クールベにはじまる西欧近代美術のテーマ別解
説、近代日本洋画の概観、当時の画家たちが直面していたレア
リズムの問題、主題とモティーフの問題など多岐にわたってい
ます。この中、坂本繁二郎、岸田劉生、岡鹿之助と並ぶように
「福沢一郎論」(初出:『みづゑ』第501号 1947年6月)が収
録されています。
この文章は、終戦直後の福沢の個展会場で巡らせた自分自身の
思考を回想するという趣向で書かれています。薄暗い電気の切
れかかった会場のなかで、土方はダンテ『神曲・地獄篇』に着
想を得た福沢の新作に、共感と違和感を同時に覚えながらも、
画家としての福沢のあゆみを自分なりに分析し、現代社会を批
判的にみる重要な画家のひとりとして評価しています。
この文章からは、福沢一郎という画家に対する土方の敬意と愛
情、そして画家の現状に満足しない冷静な批判精神がにじみ出
てきます。戦後の福沢の出発点を、そして同時代の絵画の問題
を考えるうえで、とても重要な文章です。

他の章も大変興味深く、本書をじっくり検討するだけでも一本
論文が書けそうです。当館の書斎でお読みいただくことができ
るほか、各美術館の図書室等にも所蔵があります。ご興味のあ
るかた、ぜひどうぞ。

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[4]
□ 賛助会員のお誘い

一般財団法人福沢一郎記念美術財団では、その美術振興活動を
より広範囲に、積極的にすすめるために、賛助会員を募ってい
ます。
一人でも多くの方に参加していただくことで、若い美術家の顕
彰、美術研究への助成など財団の活動が充実しますので、どう
ぞよろしくお願いいたします。

◯賛助会員の区分と会費
(1) 一般会員 3,000円(年会費)
(2) 維持会員 30,000円(年会費)
(3) 特別会員 300,000円(永久会員)

◯特典
(1) 福沢一郎記念館入館料無料
(2) 福沢一郎記念館ニュース送付
(3) 記念館主催の催し物に優先的にご招待

◯会費のお振込先
●郵便局振替口座 00190-2-695591
 福沢一郎記念館
●りそな銀行 祖師谷支店 普通口座 1000201
 (一財) 福沢一郎記念美術財団

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福沢一郎記念館 メールマガジン No.12
2015年10月16日発行
編集・発行 一般財団法人 福沢一郎記念美術財団

福沢一郎記念館

【ホームページを移転しました】


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Copyright(c) 2014-2015 FUKUZAWA ICHIRO MEMORIAL FOUNDATION
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メールマガジン第11号(2015年9月15日発行)

=======================================2015/09/15
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福沢一郎記念館 メールマガジン No.11
FUKUZAWA Ichiro Memorial Museum
— Setagaya,Tokyo
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■□■ 8月はメルマガをお休みしました ■□■
□■□   現在当館は、閉館中です   □■□
■□■ 次の開館は10月中旬の予定です ■□■

[1] 秋の展覧会「福沢一郎のヴァーミリオン」展
[2] ココで観られる福沢一郎作品
[3] コラム 福沢一郎の書架から(10)
[4] 賛助会員のお誘い

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[1]
□ 2015年秋の展覧会
 「福沢一郎のヴァーミリオン」展のご案内

「ヴァーミリオン(Vermilion)」とは、鮮やかな明るい赤色
の顔料、またはその赤色そのものを指すことばです。
今回は「ヴァーミリオン」ということばを「赤」を象徴するも
のと捉えて「赤」から福沢絵画の色彩に迫ってみようと思いま
す。
福沢一郎はしばしば「カラリスト」と評されてきました。とり
わけ赤の使い方はユニークで、ときに画面全体を覆い、ときに
上塗りの陰からちらりとのぞき、画面にさまざまな趣を与えて
います。
今回は、年代やテーマにかかわらず「赤」が印象的な福沢作品
を集めました。それぞれの「赤」の鮮やかさや面白さ、そして
そこに込められた意味を感じ取っていただければと思います。

会  期:10月16日(金)〜11月15日(日)の
     日・月・水・金曜日開館
開館時間:12:00〜17:00
観 覧 料:300円
講 演 会:「“赤”から読み解く福沢絵画」
     講師:伊藤佳之(当館学芸員)
     10月30日(金)14:00〜15:30

詳しくは当館ホームページをご覧ください。↓
https://fukuzmm.wordpress.com/2015/09/15/2015a_vermillion/ ‎

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[2]
□ ココで観られる福沢一郎作品
《虚脱》 1948年 油彩・カンヴァス
 116.7×90.9cm 群馬県立近代美術館蔵
 @「戦後日本美術の出発 1945-1955」
 群馬県立近代美術館

ゆらゆらと何か白いものがゆらめく空、丸みをおびてのっぺり
とした大地、そこに突っ込んでしまったような飛行機の残骸、
そして画面左に大きく描かれた人物。絵の中に描かれているの
はこの4つだけ。それらのどれもが、作品のタイトル「虚脱」
そのものという感じがします。しかし、ただ虚脱感だけが支配
する画面ではなく、何かぬきさしならないもの、緊張感のよう
なものも感じられます。
虚脱感と緊張感が同居するこの不思議な画面に相対したとき、
バランスを欠いたような奇妙な感覚にとらわれるのは、やはり
この作品が描かれた頃、つまり終戦直後の人々を苛んだ虚しさ、
先の見えない不安のようなものが捉えられているからではない
でしょうか。
終戦の翌年から、福沢は裸体群像によって混沌とした世相を多
く描いています。その最も象徴的な作品が《敗戦群像》(メル
マガ第2号でご紹介)とされています。《虚脱》は、その陰に
隠れて大きく取り上げられる機会はあまりないのですが、福沢
らしく時代を描ききった、魅力あふれる作品です。

展覧会「戦後日本美術の出発 1945-1955」は、戦後70年の節
目に、画家たちが終戦からどのように立ち上がったのかを、19
作家65点の作品によってたどるものです。松本竣介、井上長三
郎、杉全直、山下菊二など、福沢とゆかりの深い画家も多数取り
上げられています。
福沢作品は《虚脱》のほか、《ダンテ神曲より》(1946)、
《敗戦群像》(1948年)、《森の人間達》(1955年)の全4点
が展示されます。どうぞお見逃しなく。
会期は9/19(土)から11/3(火・祝)まで。
会期中のミュージアム・レクチャーも充実しています!
詳細は、こちらから↓

http://mmag.pref.gunma.jp/exhibition/japanese.htm

作品画像は、当館ホームページの「作品集」から。↓

https://fukuzmm.wordpress.com/works/

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[3]
□ コラム 福沢一郎の書架から(11)
 
木内克『随筆集 わたしのどろ箱』
 求龍堂 1971年

彫刻家・木内克は、1918(大正7)年、福沢が朝倉彫塑塾の門
を叩いたとき最初に出会った人物で、以来親しい関係が長く続
きました。特に若い頃パリで生活した際、ともに遊び、ともに
学んだようすが、写真や書簡などに残されています。
そんな木内が、福沢に献呈したこの本は、彼が折に触れ書きた
めた随筆をまとめたものです。ささやかで地味な印象の本です
が、しっかりとした装幀もさることながら、文章の洒脱さや、
ふと入り込む彫刻図版などの雰囲気の良さなど、著者の人柄が
随所にあらわれた好著といえるでしょう。
随筆の内容は、雑感めいたものから、彫刻にかける強い信念、
若き日のパリの思い出、妻やモデルへの思いなどさまざまです。
しかし、それぞれの随筆のなかに通底する、著者のしなやかな
視線と、ゆるやかな感情の起伏は、読者をじんわりと彼独特の
世界へいざないます。いつのまにか、穏やかな表情をして読者
に語りかける彫刻家のすがたが、眼前に浮かんでくるようです。
若き日をともに過ごした福沢もまた、この本を読みながら、木
内の人柄と制作にかける情熱を思い、交友の日々を懐かしんだ
ことでしょう。

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[4]
□ 賛助会員のお誘い

一般財団法人福沢一郎記念美術財団では、その美術振興活動を
より広範囲に、積極的にすすめるために、賛助会員を募ってい
ます。
一人でも多くの方に参加していただくことで、若い美術家の顕
彰、美術研究への助成など財団の活動が充実しますので、どう
ぞよろしくお願いいたします。

◯賛助会員の区分と会費
(1) 一般会員 3,000円(年会費)
(2) 維持会員 30,000円(年会費)
(3) 特別会員 300,000円(永久会員)

◯特典
(1) 福沢一郎記念館入館料無料
(2) 福沢一郎記念館ニュース送付
(3) 記念館主催の催し物に優先的にご招待

◯会費のお振込先
●郵便局振替口座 00190-2-695591
 福沢一郎記念館
●りそな銀行 祖師谷支店 普通口座 1000201
 (一財) 福沢一郎記念美術財団

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福沢一郎記念館 メールマガジン No.11
2015年9月15日発行
編集・発行 一般財団法人 福沢一郎記念美術財団

福沢一郎記念館

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