【展覧会】「福沢一郎の“写真” 画家のレンズが捉えたもの。」 会場風景

展覧会 「福沢一郎の“写真” 画家のレンズが捉えたもの。」 の会場風景をご紹介します。

 

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今回の展示は、主にアルバムからの複写パネルや、ネガからプリントし直した写真で構成されています。特に1924〜31年のパリ滞在中に福沢が撮影した写真については、ネガが現存せず、プリントも非常に小さいので、画像を楽しんでいただくために、デジタル複写によるパネルを並べてみました。パネル作成にあたっては、多摩美術大学美術館の皆様に多大なるご協力を賜りました。

その他、全紙大の額にて展示しているプリントは、富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館からお借りしたものです。同館が1996-98年の展示のために福沢家所蔵のネガフィルムからプリントし直したもので、その中から1958年のヨーロッパ〜インド旅行や、1965年のニューヨーク滞在の際に撮影されたものなどを、今回ご紹介することにしました。

下の画像の右端にある写真は、1939年12月頃に福沢が中国の山西省に旅行した際撮影した写真で、貴重なオリジナルプリントです。この写真については阿部芳文(展也)が雑誌『フォトタイムス』(1940年5月号)で「福沢一郎氏のアルバムから」という記事を書いて紹介しており、「卓抜な構成を示すもの」と高く評価しています。解説パネルとあわせてご覧ください。

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福沢が1965年のニューヨーク滞在時に撮影した写真は、非常に魅力的なものが多く、会場の都合で展示点数を4点に絞らなければならなかったのが残念です。この頃の写真はネガが比較的良い状態で残っているので、いずれ何らかのかたちで世に問うことができればいいなと、ひそかに思っております。

 

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今回は写真のほか、福沢一郎愛用のカメラも、出来るだけ多く展示してみました。ライカシリーズのほか、コンタックスIIIやニコンFなどでも撮影を楽しんだようです。

また、1924〜31年のオリジナルプリントも、幾つかアルバムごとケースに入れて展示していますので、こちらもぜひお見逃しなく。

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福沢一郎記念館は、展覧会会期中の月、水、金の開館となります。
皆様のお越しをお待ちしております。
展覧会詳細は、→こちらから。

【展覧会】「福沢一郎の“写真” 画家のレンズが捉えたもの。」 4/30 – 6/2, 2014

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このたび、福沢一郎記念館では、春の展覧会として「福沢一郎の“写真” 画家のレンズが捉えたもの。」を開催いたします。

福沢一郎は、1924(大正13)年の初渡欧の頃から、写真撮影を趣味にしていました。その後も戦争中の中国、戦後のブラジル、フランス、インド、そしてアメリカなど海外へ赴くとき、彼はカメラを常に持ち歩き、気になった風景や事物、ひとびとの姿などに向けてシャッターを切りました。彼の写真からは、巧みなフレーミングやクローズアップの効果により、ときに絵画作品にはみられない叙情的な感覚が盛り込まれ、鮮烈な印象を受けるものが多くあります。
今回はそうした福沢一郎の「写真」そのものに迫る展覧会です。1924〜31年の滞欧期に撮影された写真の複製パネルや、90年代にプリントし直した50〜60年代の写真とともに、滞欧当時のアルバム、福沢愛用のカメラ、レンズなどを展示します。彼がどのように写真に取り組んでいたかを知っていただく格好の機会といえましょう。
絵画とはまた違った、ファインダー越しの福沢一郎の視線を感じていただけるこの展覧会、福沢絵画が好きな方にも、写真やカメラが好きな方にも、楽しんでいただけるものと思います。この機会に、ぜひご覧ください。

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ニューヨークにて撮影 1965年

会 期:2014年4月30日(水)〜6月2日(月)11:00-17:00 月・水・金開館
※ 5月5日(月)は祝日ですが開館します。
入館料:300円

※講演会開催のお知らせ
「近代写真の成立と福沢一郎の写真」
講師:金子隆一氏(写真史家)
日時:5月14日(水) 14:00〜15:30
場所:福沢一郎記念館
会費:1,500円
※要予約(電話またはFAXにて/先着40名様)

<お問い合わせ:お申し込みはこちらまで>
TEL. 03-3415-3405 / FAX. 03-3416-1166