2015年2月3日(火)から8日(日)まで、展覧会「福沢一郎展 沖縄の子どもたちへ贈られた34点」が、沖縄県那覇市の那覇市民ギャラリーで開催されました。
すでにご紹介したとおり、この展覧会の出品作は、平凡社の雑誌『太陽』創刊時の連載(1963-64年)のために描かれ、1966(昭和41)年に平凡社社長の下中邦彦氏により「沖縄少年会館」へ寄贈されたもので、今回はその寄贈作品34点すべてが一同に展示されました。
会場には福沢作品が『太陽』の記事掲載順、つまり日本人のあゆんできた時代の流れにそって展示されたので、「ヴィジュアル日本古代史」のような楽しみ方をした観覧者も多くいらしたとか。
また、雑誌『太陽』の福沢作品掲載ページや、掲載記事がその後まとめられた書籍『日本人の原像』、寄贈先の「沖縄少年会館」に関する資料なども展示され、当時の雰囲気を伝えていました。
さまざまなかたちで福沢作品に親しむ格好の機会となったこの展覧会、会期が短かったのが残念です。ぜひこれらの作品が、東京など沖縄県外でも展示される機会に恵まれることを願います。
以下、会場風景