このたび、福沢一郎記念館では、秋の展覧会として『蟹のよこばい』展を開催いたします。
「蟹のよこばい」は、1969年に刊行された福沢一郎の画集のタイトルです。この言葉には、世の中の流れに迎合せず、人間や社会を批判的に見る福沢の 基本的な立ち位置が表されています。
また、同画集には「fais ce que voudras」(思うがままにせよ)という言葉が書かれたページもあり、円熟期を迎えてなお、作家が頑強な反骨精神を 持ち得ていたことがわかります。
今回は、福沢一郎の「よこばい」な視線を感じさせる様々な作品をご紹介します。作家の諧謔と反骨、そしてユーモア精神を感じ取っていただければ幸いです。
会 期:10月15日(月)-12月3日(月)11:00-17:00 月・水・金開館
※11月23日(金)は祝日ですが開館します。
入館料:300円
※講演会
「福沢一郎 1925年の意味」
講師:仙仁 司氏(多摩美術大学美術館 学芸員)
日時:10月31日(水)14:00-15:30
場所:福沢一郎記念館