【展覧会】 「蟹のよこばい」展 10/15-12/3, 2007

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このたび、福沢一郎記念館では、秋の展覧会として『蟹のよこばい』展を開催いたします。

「蟹のよこばい」は、1969年に刊行された福沢一郎の画集のタイトルです。この言葉には、世の中の流れに迎合せず、人間や社会を批判的に見る福沢の 基本的な立ち位置が表されています。
また、同画集には「fais ce que voudras」(思うがままにせよ)という言葉が書かれたページもあり、円熟期を迎えてなお、作家が頑強な反骨精神を 持ち得ていたことがわかります。
今回は、福沢一郎の「よこばい」な視線を感じさせる様々な作品をご紹介します。作家の諧謔と反骨、そしてユーモア精神を感じ取っていただければ幸いです。

会 期:10月15日(月)-12月3日(月)11:00-17:00 月・水・金開館
    ※11月23日(金)は祝日ですが開館します。
入館料:300円


※講演会
「福沢一郎 1925年の意味」
講師:仙仁 司氏(多摩美術大学美術館 学芸員)
日時:10月31日(水)14:00-15:30
場所:福沢一郎記念館

【展覧会】 「福沢一郎と幻想」展 4/13-6/1, 2007

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《題不詳(ベルエポック)》 1926年



このたび、福沢一郎記念館では、春の展覧会として「『福沢一郎と幻想』展-美しき幻想は至る処にあり-」を開催いたします。

「美しき幻想は至る処にあり」とは、1931年に制作された福沢一郎の作品のタイトルです。 この作品について彼は「美しき幻想は何物を取り合わせても之を得ることが出来る意味、即ち個々に於いては意味を為さぬ描かれた物も、全体的構成の効果に依って、美しい絵画としての条件を備えてくる事を意味している」と述べています。 全く、ふだん人々が棄てて顧みないような物たちの中に美しき幻想を見出すのが、福沢一郎の絵画の出発点であったといえましょう。そして、その精神は、75年にわたる彼の画業の中に通底しているといえます。 今回は、新発見の作品を含めた小品によって、福沢の独特な幻想世界に皆様をご案内いたします。 この機会に、ぜひお出かけください。

会 期:4月13日(金)~6月1日(金)11:00-17:00 月・水・金開館
    ※ 4月30日(月)、5月4日(金)は祝日ですが開館します。
入館料:300円


※講演会
「「ミュージアムよもやま話」」
講師:松澤昭史氏(メセナ美術館研究所)
   信州高遠美術館 平山郁夫美術館その他多くの美術館に関わる
日時:4月25日(水) 14:00~15:30
場所:福沢一郎記念館
会費:1,000円

【展覧会】「福沢一郎 伊勢崎市コレクション展」 10/13-12/1, 2006

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《熊を刻むアイヌ》 1950年



このたび、福沢一郎記念館では、秋の展覧会として『福沢一郎伊勢崎市コレクション展』を開催いたします。

群馬県の伊勢崎市には、市民文化会館(緞帳《人間賛歌》、同ホールの壁画《騎馬民族征服王朝説》)、いせさき聖苑ホール(タペストリー《花の園》)など、福沢一郎の大作が展示されている建物があります。また、そのご縁で、平成2年には作家から多数の作品が寄贈されました。現在、伊勢崎市には美術作品を常時展示する施設がないため、作品の多くは富岡市の福沢一郎記念美術館に保管され、展示に活用されています。
今回は、伊勢崎市所蔵作品の中から選りすぐった、貴重な作品をご紹介します。これらは、福沢一郎の画業を知るために欠かせない重要な作品を含んでいます。
この機会に、ぜひご覧ください。

会 期:10月13日(金)-12月1日(金)11:00-17:00 月・水・金開館
    ※11月3日(金)は祝日ですが開館します。
入館料:300円


※講演会
「芸術と生活」
講師:横尾忠則氏(美術家)
日時:10月25日(水)14:00-15:30
場所:福沢一郎記念館

【展覧会】「福沢一郎の一つの見方」展 −画家、絵画を演奏する− 4/14-6/2, 2006

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《ピュグマリオン、おのれの作った彫刻に恋する事》1986年



このたび、福沢一郎記念館では、春の展覧会として『福沢一郎の一つの見方』展を開催いたします。

画家の仕事を、音楽の演奏に置き換えてみましょう。
筆と絵の具はときに「楽器」として、カンヴァスという「舞台」に自分だけの世界を奏でる…。
あるいは、絵筆はタクトとして、重なり合う色、かたちをさまざまに操る…。
そんなふうに絵を見ると、今までとちょっと違った表情が見えてきませんか?
今回の展示は、そんなふうに、画家の仕事をちょっと違った視点で捉える提案です。 福沢一郎がカンヴァス上で奏でるシンフォニーを、ぜひお楽しみください。

会 期:4月14日(金)-6月2日(金)11:00-17:00 月・水・金開館
    ※5月3日(水)、5日(金)は祝日ですが開館します。
入館料:300円


※講演会
「福沢一郎と池袋モンパルナス」
講師:土方明司氏(平塚市美術館 学芸主幹)
日時:4月26日(水)14:00-15:30
場所:福沢一郎記念館

【展覧会】福沢一郎 小品展 10/14-12/2, 2005


《花と女》 1966年



このたび、福沢一郎記念館では、秋の展覧会として「福沢一郎小品展」を開催いたします。

今回の展示は、福沢の画業において見落とされがちな、小品の魅力を十分に味わっていただく機会といたします。
かわいらしい作品のなかにも、画家福沢一郎の造形に対する姿勢は変わることなく、力強くその個性を放っています。
ぜひみなさんの「お気に入りの一品」を見つけに来ていただければと思っております。

会 期:10月14日(金)-12月2日(金)11:00-17:00 月・水・金開館
    ※11月23日(水)は祝日ですが開館します。
入館料:300円


※講演会開催のお知らせ

「NYへの旅と福沢一郎研究あれこれ」
講師:伊藤佳之氏(群馬県立館林美術館 学芸員)
日時:10月26日(水)14:00-15:30
場所:福沢一郎記念館

【展覧会】Sol Y Sombra −福沢一郎 スペイン闘牛の光と影− 4/15-6/1, 2005


《陽なたの観衆》 1978年



1978(昭和53)年夏、80歳を迎えた福沢一郎は、スペイン旅行に出かけます。彼は以前にもスペイン旅行の経験はありましたが、このときは目的がはっきりしていました。その目的とは、闘牛の取材です。

「今回の旅では、専ら闘牛を取材した。闘牛は厭がる人もあるが、私の興味は牛の筋肉の流動感である。血を噴く牛の身体は、真夏の太陽を浴びて、血と汗でキラキラ光っている。身体のそれぞれの筋肉が、光と影のたくましい凹凸模様をつくって動くのである。」

この福沢自身の言葉にもあるように、彼は闘牛に強い興味を覚えていました。福沢が闘牛にみた光と影、それは牛の身体だけでなく、生と死、幸と不幸、貧と富が入り交じるスペインの歴史と文化、そしてそこに息づく人々の姿の中に見出し得たのかもしれません。
円熟味を増した福沢の画境が織りなす光と影〜Sol Y Sombra〜…タブローと版画により、その世界をご紹介いたします。

会 期:4月15日(金)-6月1日(水)11:00-17:00 月・水・金開館
    ※4月29日(金)、5月4日(水)は祝日ですが開館します。
入館料:300円


※講演会開催のお知らせ

「福沢一郎とそのふるさと」
講師:今井幹夫氏(富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館 館長)
日時:4月27日(水)14:00-15:30
場所:福沢一郎記念館

【展覧会】福沢一郎 New York 10/11-12/1, 2004


《プラカードを持つ女》 1965年 群馬県立近代美術館蔵



1965(昭和40)年4月、福沢一郎は、孫の誕生にあわせ、アメリカに留学している長男夫婦のもとを訪ねます。そこで家族水入らずの時を1か月半ほど過ごした彼は、その後ニューヨークに約3か月滞在し、そこに住む人々のすがたを題材に作品を制作します。
彼が主に描いたのは、タイムズ・スクウェアの雑踏でも、ブロードウェイの華やかなネオンサインでもなく、ハーレムなどの貧民街に住む人々のすがたでした。ちょうど、ベトナム戦争の激化を背景として、黒人への差別撤廃運動が盛んになりつつある時期でもあり、あちこちで座り込みやデモが行われるようになっていました。福沢は、貧民街に生きる人々のなかに秘められた激情や、いのちの輝きを、社会的背景をにじませなら描きました。そこには、国際都市ニューヨークのもうひとつの素顔が現れているだけでなく、逆境のなかに生きる人々に対する、福沢のある種の共感を見て取ることができます。
今回は、福沢一郎のニューヨーク滞在中の作品を展示し、この時期の彼の制作に改めてせまってみようという企画です。ぜひご覧ください。

会 期:2004年10月11日(月)-12月1日(水)11:00-17:00 月・水・金開館
    ※11月3日(水)は祝日ですが開館します。
入館料:300円


※講演会開催のお知らせ

「福沢一郎の版画とその周辺」
講師:益田祐作氏(アトリエMMG主宰)
日時:10月29日(金)14:00-15:30
場所:福沢一郎記念館

【展覧会】福沢一郎玉手箱 −デザイン・カット・装丁展− 4/7-6/2, 2004




近代日本を代表する画家たちの多くが、同時代の絵本や小説、教科書の挿絵・装丁に携わっていることはあまり知られていないことかもしれません。福沢一郎もまた、大画面に取り組む傍らで雑誌や小説の挿絵・装丁を相当数手がけています。
こうした仕事は、生活が困難であった終戦直後から1952年頃にかけて多くみられます。これらには、タブローにはみられない彼独自の軽妙な筆遣いが活かされており、ひと味違った福沢芸術の面白さをわたしたちに教えてくれます。まさに「玉手箱」のように。
今回は、挿絵、装丁、スケッチの仕事から、福沢絵画の一側面に迫ってみようという企画です。どうぞお気軽にお楽しみください。

会 期:2004年4月7日(水)〜6月2日(水)11:00-17:00 月・水・金開館
※ 11月23日(金)は祝日ですが開館します。
入館料:300円


※講演会開催のお知らせ

「福沢一郎、戦時下の思考と制作について」
講師:講師:滝沢恭司氏(町田市立国際版画美術館学芸員)
日時:4月21日(水) 14:00〜15:30
場所:福沢一郎記念館

【展覧会】「福沢一郎に見る彫刻空間」展 10/10-12/1, 2003




 福沢一郎は、画家として活躍する以前に彫刻家を目指していました。
 そのとき培われた構成力とヴォリュームの表現力は、人間像を描く福沢芸術の核として後年の絵画制作において大きな糧となりました。
 この展覧会は、おもに人物のヴォリューム感をよく示している福沢一郎の作品を展示し、かれの芸術の本質をお楽しみいただくことを目的とするものです。

会 期:10月10日(金)-12月1日(月)11:00-17:00 月・水・金開館
    ※10月13日、11月3日、11月24日は祝日ですが開館
入館料:300円


※講演会

「「国際美術界私的四方山話」」
講師:大島清次氏(美術評論家・世田谷美術館名誉館長)
日時:10月23日(木) 14:00〜15:30
場所:福沢一郎記念館