メールマガジン第20号(2016年10月21日発行)

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福沢一郎記念館 メールマガジン No.20
FUKUZAWA Ichiro Memorial Museum
— Setagaya,Tokyo
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□■□   現在当館は開館中です   □■□
■□■ 現在の展示は11月2日までです ■□■

[1] PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞作家展
[2] 「わたしの福沢一郎・再発見」第3回
[3] ココで観られる福沢一郎作品
[4] 賛助会員のお誘い

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[1]
□ PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞作家展
 第4回 寺井絢香「どこかに行く」

昨年春からはじまった企画「PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞
作家展」は、歴代の「福沢一郎賞」受賞者の方々に当館の展示
スペース、つまり福沢一郎のアトリエを、個展会場として提供
し、制作・発表の機会としていただくものです。
今月12日(水)、女子美術大学大学院洋画専攻出身の広瀬美帆
(2000年受賞)による個展「わたしのまわりのカタチ」が終わ
り、本日より多摩美術大学油画専攻出身の寺井絢香(2012年受
賞)による個展「どこかに行く」がはじまります。

寺井は、マッチ棒をモティーフとして絵画を制作しています。
ただマッチ棒のかたちをそのまま描くだけでなく、時に雲、波、
風、屋根瓦、森、苔、そして人物など、さまざまなものをマッ
チ棒のかたちを借りて描き出しています。寺井にとってマッチ
棒はモティーフであるだけでなく、テーマでもあります。
今回は、画家自身が国内外を旅した印象をもとに描いた作品を
集め「どこかに行く」と題して展示をおこないます。パリの空、
アユタヤ遺跡、アドリア海の岸辺など、さまざまな風景のなか
にめくるめく、マッチ棒の世界。自由奔放で力強い作品の数々
を、どうぞお楽しみください。

 * * *

PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞作家展 第4回
寺井絢香「どこかに行く」
10月21日(金)- 11月2日(水) 12:00 – 17:00
木曜定休
ギャラリートーク、レセプション
 10月29日(土) 15:00 – 17:00

今年の「PROJECT dnF 福沢一郎賞受賞作家展」については、
↓こちら↓をご覧ください。
https://fukuzmm.wordpress.com/2016/09/16/dnf_3hirose_4terai/

※ 9月30日(金)〜10月12日(水)まで個展を開催した広瀬
美帆のインタビュー記事を、ホームページにアップしました。
↓こちら↓もぜひどうぞ。
https://fukuzmm.wordpress.com/2016/10/20/dnf3_hirose/

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[2]
□ 「わたしの福沢一郎・再発見」第3回
 染色アーティスト 大竹夏紀さんによる《原人のいぶき》

先月からはじまった新企画「わたしの福沢一郎・再発見」。
美術家・評論家のほか、いろいろな人々に、お気に入りの福沢
一郎作品について語っていただきます。
第3回は群馬県富岡市出身の染色アーティスト 大竹夏紀さんが、
富岡市立図書館所蔵の《原人のいぶき》1981年 について語り
ます。
大竹さんは「理想のアイドル像」をモティーフに色鮮やかな染
色絵画を制作し、近年めざましい活躍をみせています。今年は
富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館で、地元初の大規模
な個展を開催しました。
そんな大竹さんが、幼い頃から慣れ親しんだ福沢作品の印象と、
地元ならではの思い入れについて、語ってくださいました。
ぜひお読みください。

「わたしの福沢一郎・再発見」第3回は、こちらから↓
https://fukuzmm.wordpress.com/2016/10/18/myfukuz_003_otake/

来月も新たな記事を掲載予定。どうぞお楽しみに!

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[3]
□ ココで見られる福沢一郎作品
 《水瓜を持つ男》1955年 油彩・カンヴァス
  群馬県立近代美術館蔵
  @「日本におけるキュビスム−ピカソ・インパクト」
   鳥取県立博物館ほか

近現代日本の美術におけるキュビスム、そしてピカソの影響に
ついて真っ正面から取り組む意欲的な展覧会に、福沢の1955年
の作品《水瓜を持つ男》が出品されています。1951年に東京と
大阪で開催された大規模な「ピカソ展」以後あらわれた影響の
ひとつという位置づけです。
福沢は、1931年にパリから帰って以来、事あるごとにピカソの
制作や人物について言及してきました。あるときは彼を暴風に
たとえ、あるときは彼の作品を豊かで強いと評価しながらも、
「限界がある」と行き詰まりを指摘するなど、称賛と批判の入
り混じった発言が目立ちます。もちろん、そうしたことばが何
度もあらわれるのは、常に画家ピカソに注目していたからに他
なりません。
そして、1953〜54年の中南米旅行から帰った後、福沢は鮮やか
な色彩と力強い描線でデフォルメした人間像を多く描きます。
それらは、かの地で得た原初的な人間の生命力に惹かれたものと
いわれますが、自動筆記的に描かれた自由で太い輪郭線と、ステ
ンドグラスのような色彩の配置は、1930年代以降のピカソの作
品によく似たもののように思われます。《水瓜を持つ男》にも、
そうしたピカソ作品との類似がみられます。戦時中に失った力
強さを再び画面に取り戻す格闘のなかで、ピカソの再発見が、
福沢にとって大きな意味を持ったのかもしれません。
天才ピカソに反駁しながら惹かれた福沢一郎。その思いを最も
反映しているのは、このことばではないでしょうか。

「私達がピカソから啓示として受け取るものは、作品の模倣で
はないのだ。彼の反逆精神の体得だ。」
(福沢一郎「ピカソのグワッシュ クレヨン 石版画」『みづゑ』
 第554号 1951年10月) 

展覧会「日本におけるキュビスム−ピカソ・インパクト」は、
鳥取県立博物館にて11月13日(日)まで開催。以後巡回。
詳細はこちらから↓

http://site5.tori-info.co.jp/p/museum/exhibition/planning/40/

作品画像は、当館ホームページの「作品集」から。↓
https://fukuzmm.wordpress.com/works/

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[4]
□ 賛助会員のお誘い

一般財団法人福沢一郎記念美術財団では、その美術振興活動を
より広範囲に、積極的にすすめるために、賛助会員を募ってい
ます。
一人でも多くの方に参加していただくことで、若い美術家の顕
彰、美術研究への助成など財団の活動が充実しますので、どう
ぞよろしくお願いいたします。

◯賛助会員の区分と会費
(1) 一般会員 3,000円(年会費)
(2) 維持会員 30,000円(年会費)
(3) 特別会員 300,000円(永久会員)

◯特典
(1) 福沢一郎記念館入館料無料
(2) 福沢一郎記念館ニュース送付
(3) 記念館主催の催し物に優先的にご招待

◯会費のお振込先
●郵便局振替口座 00190-2-695591
 福沢一郎記念館
●りそな銀行 祖師谷支店 普通口座 1000201
 (一財) 福沢一郎記念美術財団

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福沢一郎記念館 メールマガジン No.20
2016年10月21日発行
編集・発行 一般財団法人 福沢一郎記念美術財団

福沢一郎記念館

【ホームページを移転しました】


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