=======================================2016/04/20
================================================
福沢一郎記念館 メールマガジン No.15
FUKUZAWA Ichiro Memorial Museum
― Setagaya,Tokyo
================================================
□■□ 現在当館は閉館中です □■□
■□■ 次の開館は5~6月の予定です □■□
[1] 春の展覧会「Words Works」展のお知らせ
[2] ココで観られる福沢一郎作品
@Google Art Project
[3] 賛助会員のお誘い
――――――――――――――――――――――――――――
このたびの、熊本地方を中心とした地震で被害に遭われたみな
さまに、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧・復興
を願っております。
――――――――――――――――――――――――――――
[1]
□ 2016年春の展覧会
「Words Works」展 -「福沢一郎・再発見」- vol.1
今年1月から、当館ではキャンペーン「福沢一郎・再発見」を
はじめました。その第一弾として、画家のことばをホームペー
ジのバナーで紹介し、知られざる福沢の魅力を発信する試みを
おこなっています。
これは、福沢が画家としてだけでなく、文筆家としても活躍し、
評論や随筆などのすぐれた仕事が残されていること、そしてそ
れらの中にあらわれたことばが、彼の制作姿勢を示すばかりで
なく、現代の社会や人間、そして芸術のありかたを考えるうえ
で、たいへん興味深いものであることから発案されました。
この春の展覧会は、この試みを展示で表現するようなもの。福
沢が発した象徴的な3つのことばを、文字通りキーワードとし
て、作品をピックアップしました。
例えば「変わったのは政府であって、私ではない」ということ
ばからは、戦時中に逮捕・拘禁を経験した福沢の、やや斜に構
えた、諧謔味たっぷりの政治観をみることができます。展覧会
場では、このことばをヒントに、戦前の逮捕後に描かれた《海》
や、70年代の政治・社会に主題を求めた作品を集めたコーナー
を作りました。
時代や表現手法はさまざまですが、ことばをヒントに作品を読
み解くことで、きっと福沢絵画の魅力を「再発見」していただ
けるものと思います。
会 期:5月13日(金)~6月20日(月)の
日・月・水・金曜日開館
開館時間:12:00~17:00
観 覧 料:300円
講 演 会:「福沢一郎 ことばと作品」
講師:伊藤佳之(当館学芸員)
5月25日(水)14:00~16:00
詳しくは当館ホームページをご覧ください。↓
https://fukuzmm.wordpress.com/2016/04/14/2016s_words_works/
――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――
[2]
□ ココで観られる福沢一郎作品
《他人の恋》《科学美を盲目にする》いずれも1930年
群馬県立近代美術館蔵
@ Google Art Project
今回は、美術館での展示情報ではなく、ヴァーチャルな世界での
美術作品画像公開プロジェクト「Google Art Project」で閲
覧できる、2点の福沢作品をご紹介いたしましょう。
このプロジェクトでは、各美術館選りすぐりの美術作品を、高精
細の画像で見たり、展示室の内観を楽しんだりすることができま
す。群馬県高崎市の群馬県立近代美術館からは、所蔵作品41点の
画像が提供されており、そのうち2点が福沢一郎の《他人の恋》
と《科学美を盲目にする》です。
どちらも、1931(昭和6)年の第1回独立美術協会展に特別陳列
され、福沢一郎を「シュルレアリスム」の画家と印象づけた作品
です。しかし、無意識の世界の探究というよりは、脈絡のない図
版の組み合わせで奇妙な印象を醸しつつ、画題を寓意的に表した
もので、福沢独自の解釈によって、シュルレアリスム絵画の手法
が援用されているものといえます。
プロジェクトの各作品のページでは、作品画像を自在に拡大・縮
小して表示させることができ、最大まで拡大すると、絵具の質感
や筆の跡までわかります。《科学美を~》が全体的に薄塗りなの
に対して、《他人の恋》は部分的に絵具を盛り上げて描いている
のが観察できます。サインの書き方をみてみると、《科学美を~》
はモティーフとなっている天文観測機器のかたちに合わせたよう
にブロック体で「I.FUKUZ. -30」と書かれていますが、《他人
の恋》は、左下がりのやや崩れた文字で、「I.Fouk.福沢 30」
と書かれており、同じ年の作でも描き方がかなり異なるようすが
見て取れます。
このように、自在に倍率を変えながら画面上で作品を細かく観察
できるのが、このプロジェクトの面白いところです。もちろん、
高解像度の画像とはいえ、表示できる情報量には限度があります。
おや、これは何だろう?どうなっているの?と疑問が生じたら、
ぜひ実物を見て確かめてください。どちらも群馬県立近代美術館
の常設展示に出ることの多い人気作品ですから。
(美術館におでかけになる際には、事前に美術館ホームページで
確認を!)
Google Art Project のWebサイトはこちら。↓
https://www.google.com/culturalinstitute/project/art-project
検索窓に「福沢一郎」と入れて検索すると、福沢一郎の2作品が
出てきます。
群馬県立近代美術館のホームページからも飛べます。
――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――
[3]
□ 賛助会員のお誘い
一般財団法人福沢一郎記念美術財団では、その美術振興活動を
より広範囲に、積極的にすすめるために、賛助会員を募ってい
ます。
一人でも多くの方に参加していただくことで、若い美術家の顕
彰、美術研究への助成など財団の活動が充実しますので、どう
ぞよろしくお願いいたします。
◯賛助会員の区分と会費
(1) 一般会員 3,000円(年会費)
(2) 維持会員 30,000円(年会費)
(3) 特別会員 300,000円(永久会員)
◯特典
(1) 福沢一郎記念館入館料無料
(2) 福沢一郎記念館ニュース送付
(3) 記念館主催の催し物に優先的にご招待
◯会費のお振込先
●郵便局振替口座 00190-2-695591
福沢一郎記念館
●りそな銀行 祖師谷支店 普通口座 1000201
(一財) 福沢一郎記念美術財団
――――――――――――――――――――――――――――
================================================
福沢一郎記念館 メールマガジン No.15
2016年4月20日発行
編集・発行 一般財団法人 福沢一郎記念美術財団
福沢一郎記念館
facebook: https://www.facebook.com/fukuzmuseum
Copyright(c) 2014-2016 FUKUZAWA ICHIRO MEMORIAL FOUNDATION
All Rights Reserved.
※バックナンバーは記念館ホームページでご覧いただけます。
※配信停止を希望される場合はそのままご返送ください。
================================================