【作品】 定めなき世に定めなき小夜衣明日は誰が身の妻ならぬかは / In a world disordered as my disheveled night gown, I do not know whose wife I will be tomorrow 1931年

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題名/title: 《定めなき世に定めなき小夜衣明日は誰が身の妻ならぬかは》/ In a world disordered as my disheveled night gown, I do not know whose wife I will be tomorrow
制作年
/date:
1931年
技法・材質
/materials:
油彩・カンヴァス / oil on canvas
寸法/size: 114.3×160.3㎝
所蔵
/collection
群馬県立近代美術館
Museum of Modern Art, Gunma
  第2回独立美術協会展(1932年3〜4月)出品作。一見遊女を描いただけの絵に見えるが、遊女の左側には人物の足が横倒しになって描かれている。エルンストのコラージュ・ロマンの世界を日本のイメージで試みた問題作。

【作品】 江戸の花 / Edo Flower 1934年

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題名/title: 《江戸の花》/ Edo Flower
制作年
/date:
1934年
技法・材質
/materials:
油彩・カンヴァス/oil on canvas
寸法/size: 116.7×80.3㎝?
所蔵
/collection
(所在不明)
Unknown
  江戸火消しの纏や鳶口、梯子などにより構成された平面的な印象を受ける作品である。当時の展覧会評でも「防火宣伝用のポスターめいてゐる」などと書かれているが、それも画家の想定の範囲内なのかもしれない。ちなみに描かれている纏などは『風俗画報臨時増刊 江戸乃花』(1898年12月)から引用していることがわかっている。なお画像は展覧会絵葉書から複写したもので、カラーの画像は現存しない。

【作品】 溺死 / Drown 1930年

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題名/title: 《溺死》/ Drown
制作年
/date:
1930年
技法・材質
/materials:
油彩・カンヴァス / oil on canvas
寸法/size: 91.0×116.7cm
所蔵
/collection
富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館
Tomioka City Museum/FUKUZAWA Ichiro Memorial Gallery
  第1回独立美術協会展特別陳列のひとつ。この作品の背景部分は『ラ・ナチュール』という科学雑誌の図版をもとに描かれていることがわかっている。画面左上のフランス語には、引用した図版のキャプションを少々もじって「溺死者の周りを飛ぶ髑髏頭のスズメガ」とある。

【作品】 智恵と勇気と / Wisdom and Courage 1932年

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題名/title: 《智恵と勇気と》/ Wisdom and Courage
制作年
/date:
1932年
技法・材質
/materials:
油彩・カンヴァス/oil on canvas
寸法/size: 112.0×162.0㎝?
所蔵
/collection
(所在不明)
Unknown
  第2回独立美術協会展出品作のひとつ。転がった馬の尻とともに、爆弾の設計図や勲章のようなもの、それに導火線のような黒い物体が描かれている。同じ年の作品《慰問袋に美人画を入れよ》と同様、満州事変を「一つの現実として」皮肉たっぷりに描いたもののようである。画家は《慰問袋に〜》について、「表現の常套を嫌ふが故に、私は馬の肛門を露出させるやうな暴挙をも敢てした」と述べている。本作品にもその「暴挙」がそのまま当てはまるであろう。

【作品】 水泳群像 / Group of Swimming 1935年

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題名/title: 《水泳群像》/ Group of Swimming
制作年
/date:
1935年
技法・材質
/materials:
油彩・カンヴァス/oil on canvas
寸法/size: 192.0×260.0㎝?
所蔵
/collection
(所在不明)
Unknown
  本作品は1930年代前半の福沢の画業を考えるうえで大変貴重な作例なのだが、所在が確認できていない。強烈な色彩のコントラストとデフォルメされた奇怪な人物像は、この年に突如としてあらわれ、満州旅行の取材を活かした翌年の《牛》へとつながる。

【作品】 よき料理人 / A Good Cook 1930年

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題名/title: 《よき料理人》/ A Good Cook
制作年
/date:
1930年
技法・材質
/materials:
油彩・カンヴァス / oil on canvas
寸法/size: 79.5×115.0cm
所蔵
/collection
神奈川県立近代美術館
The Museum of Modern Art, Kanagawa
  第1回独立美術協会展特別陳列のひとつ。この作品には『楽しい科学』という子供向けの科学書の図版がいくつか引用されている。ただ画面右上の料理人だけは広告の類からイメージを採ったものと思われ、異質さがひと目で判る。エルンストのコラージュ・ロマンにおける異質なイメージの出会いを意識しつつも、つとめて意図的に図像を配置し、謎めいた画面づくりを探求しているさまがうかがえる。

【作品】 男(黄土に住む人) / A man (living in The Yellow Earth) 1943年

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題名/title: 《男(黄土に住む人)》/ A man (living in The Yellow Earth)
制作年
/date:
1940年
技法・材質
/materials:
油彩・カンヴァス / oil on canvas
寸法/size: 116.7×91.0㎝
所蔵
/collection
群馬県立富岡高等学校
Tomioka high school, Gunma
1939年末の中国旅行の際、黄土高原に生きる貧しい人々の姿に強い印象を受けた福沢は、翌年に本作品を制作し、同年の第1回美術文化協会展に出品している。その後本作品は彼の母校である富岡中学校(現在の富岡高等学校)に寄贈されるが、戦時中同校が陸軍中野学校によって接収された際「乞食のような男が目障りだ」という理由で物置に放り込まれてしまう。その後本作は校長室に飾られ、1997(平成9)年、同校の開校100周年を記念して修復された。

【作品】 洪水(B) / The Deluge(B) 1939年

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題名/title: 《洪水(B)》/ Group of Swimming
制作年
/date:
1939年
技法・材質
/materials:
油彩・カンヴァス/oil on canvas
寸法/size: 194.0×259.0㎝?
所蔵
/collection
(所在不明)
Unknown
  独立美術協会展最後の出品作のひとつ。水辺のような風景にさまざまな動物が描き入れられており、右奥には人間の姿や舟らしき形も見える。美術雑誌に掲載された本人のコメントには「今年は洪水を二百号二枚に取扱つてみた。此圖はその一つであるが、甚だ意に見たぬもの」とある。

【作品】コメディ・フランセーズ(劇の一幕)/ Comedie Française 1927年

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題名/title: 《劇の一幕(コメディ・フランセーズ)》/ Comedie Française
制作年
/date:
1924(27)年
技法・材質
/materials:
油彩・カンヴァス/oil on canvas
寸法/size: 88.0×114.0cm
所蔵
/collection
三重県立美術館
Mie Prefectural Museum of Art
  左下に年記とタイトル、サイン「-24/コメデイフランセーズ Fuku」とあるが、右上にもサインと年記「Fouk. -27」がある。所蔵館の蔵品目録では、この注記をしたうえで、1924年の作としている。軽い筆遣いや塗りの薄さから習作の意味合いが強いと思われるが、油彩画に本格的に取組み始めた頃の貴重な作例。

【作品】菜と葱 / Leaf beet and Poireau 1929年

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題名/title: 《菜と葱》/ Leaf beet and Poireau
制作年
/date:
1929年
技法・材質
/materials:
油彩・カンヴァス/oil on canvas
寸法/size: 60.1×80.8cm
所蔵
/collection
 
  画面左に描かれている倉庫のような建物に「St Malo」の文字が見える。1929年頃ノルマンディー、ブルターニュを旅行した際の印象を描いたものか。