※ふせんに書いてくださったことばをそのまま掲載しています。
※文字の色は、ことばが書かれたふせんの色です。
・山火事!
・このグリーンの色が良いですね。
・牛といのしし(?)の目が色っぽい♡
・今、やたら熊鹿猿達が人間社会に出てくる.この子達も逃亡して来たかな?
・干支レース やっぱりネコは出遅れて姿も見えない・動物の姿が良いね.命を感じる
・動物たちはそれぞれ見たことを報告したくてしょうがないが にげなくてはいけないし、
・犬? うさぎ
・ジブン 山の生命
・うさぎ、きつね、イノシシ、シカ なぜ緑なのか、自然のイメージ
・干支の競争 事前の動物が人から逃げてる?
・らくえんからとうぼうするどうぶつたち
・ジブリ感漂う山の生物と生命力の表現
・日本昔話シ
・いのしし しか おおかみ うさぎ いのししが怒って追いかけていて、逃げている。
・人間からにげる動物たち(食べ物をぬすんで)
・うさぎ「へへ〜ん みんな僕には追いつけないもんね」
・動物たちが弱っている こちらを見つめている
・追われて逃げて… 狩られるの?
・動物たちの動きがいいですね シンプルでいい
・緑色が絵をさらに美しくやさしいイメージへと高めているように感じます
・動物たちの競争 ウサギが1位かな?
・昔にかかれたような絵のかんじがした 鹿とうさぎはイノシシときつねにおいかけられていて弱肉強食みたい
【ちょっとたねあかし】
《楽園から逃亡する動物達》
1980年 鉛筆、水彩・紙 36.9✕52.8cm
うすく溶いた緑色の絵具と鉛筆の線だけで、動物のすがたがえがかれています。さらさらっと手早く引かれた線のせいか、かたちは少しやわらかめです。ウサギ、キツネ(オオカミ?それともイヌ?)、イノシシ、そしてシカでしょうか。体の向きから考えて、どうやらみんな、画面左側から右側へ向かって駆け出しているような動きです。みなさんは、この絵のなかでどんなことが起こっていると思いましたか? 動物たちはいったい何をしているのでしょう?
この絵は、山梨県立美術館のロビーに飾られている《失楽園》という作品の構想を練るために描かれたスケッチだといわれています。福沢は、旧約聖書の「創世記」をもとに書かれたジョン・ミルトン作『失楽園』という本を題材にして、この絵をえがきました。この絵の中では、4匹の動物は楽園から去るアダムとイブのうしろにえがかれていて、ふたりといっしょに楽園から急いで逃げ出しているようにみえます。
大作《失楽園》とこのスケッチでは、動物たちの印象はずいぶんちがいます。ですから、みなさんの思いえがく物語も、ずいぶん違ったものになるかもしれませんね。