※ふせんに書いてくださったことばをそのまま掲載しています。
※文字の色は、ことばが書かれたふせんの色です。
・広島の青い空をあおぎ、平和を祈念する
・飛行機? 鳥?
・背を向けた大人、髪が抜けてしまっている.原爆の怖さをソフトに画いているのか. 遠いドームxx 距離感?!
・東京は焼けちゃった。
・のーもあうーぉ・可愛いい 昔空をみたナ…
・まん中の建物、原爆ドームにみえた。
・貧しかった時代の素朴な人間の姿が描かれた作品.近い時代に育った私は共感さえ覚える.
・あの鳥どこに行くの?
・空爆後、生き残った人たちと青空を見上げてる
・おじいちゃんと孫 ひろがる空 自由な未来!
・日本じゃないみたい
・戦時に初めて見た米軍の爆撃機 あるいは空に憧れる祖父と孫
・飛行機 空爆?を見つめている 少し悲しいイメージ
・戦時前? 広島? 建物が立派でも人の服が大昔感.
・今迄見たことのない福沢さんの絵発見 すごくいいー!
・老人と孫かな? ほのぼのするわ
・郊外にて憩い
・原爆の様子を思いうかんだ
・各ドローイングの数々、毎回刺激を受けます
・ヒロシマにて.爆撃機じゃなくて鳥でよかった。
・全てを失った後の それでも生きている乾いた現実 万感の福沢の思いに涙が出ました
・いつか乗りたいなあ 飛行機
・「あっ ひこうきだ!!」
・広島に飛ぶ飛行機を見上げている
・広島?
【ちょっとたねあかし】
《ノー・モア・ウォー》
1951年 鉛筆、水彩・紙 30.6✕23.0cm
この絵も緑色の絵具と鉛筆の線だけでえがかれています。空に雲が浮かび、鳥が飛んでいます。それを見上げる少女と、年配の男性らしき人物。遠くにはいくつか建物もみえますね。ドーム型の屋根をもつ真ん中の建物が目を引きます。
タイトルは「ノー・モア・ウォー(NO MORE WAR)」つまり「戦争はもういらない」という意味ですね。この絵がえがかれたのは1951(昭和26)年。大きな戦争が終わってから6年後のことです。このころ日本はだんだん立ち直りはじめていましたが、おとなりの朝鮮半島ではとてもはげしい戦争があって、そのほかの国々のあいだにも争いの火種がくすぶっていました。
福沢一郎は、自分の絵に直接社会的なメッセージをえがくことをあまり良いことと思っていませんでした。絵はいろいろな読みかたを受け入れるものでなければいけないので、強いメッセージをこめると、絵のみかたが限定されてしまうからです。そんな画家が、なかなかに直接的なメッセージをこめたと思われるこの絵を、みなさんはどう読んだでしょうか。もちろん、いろいろな読みかたがあっていいんです!