展覧会「福沢一郎の『ニッポン』」オープンから、もうすぐ二週間が経とうとしております。
本日は、その会場風景を少しだけご紹介します。
大作《世相群像》(1946年)。裸体の人間がうごめく不思議な絵です。細かく見ていくといろいろな発見があります。
その隣のスペースには小品《鯨港》(左、1950年)と《花》(右、1951年)。《花》のシバレた窓ガラスを表現した(と思うのですが…)デカルコマニーの水色がとても綺麗です。
そして今回の目玉!修復後初公開となる《海》(左、1942年頃)と《題不明》(右、1931年)です。どちらも富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館に寄贈された作品ですが、そちらに先行して、当館にて公開させていただけることになりました。どちらも貴重な作例。感謝です。詳しい解説はぜひ会場のパネルにて…。
ユーモアたっぷりの《餓鬼・子をおのれの背にのせて》(左、1972年)と《野党攻勢。指弾の指先おかし》(右、1974年)。特に前者は、後ろのほうでもぞもぞ動いている餓鬼が可愛いです。何をしているんでしょう…?
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このほかにも、奥の展示室では「卑弥呼」や「古事記」を主題とした作品や、福沢の直筆原稿、コレクションしていた十字架や愛用のテーブルなどの遺品を見ることができます。そちらもお見逃しなく。
また福沢の蔵書が並べられた資料室もご覧いただけます。画家のアトリエの雰囲気を感じながら、ゆっくりとお過ごしいただければと思います。
もうすぐゴールデンウィークですね。
福沢一郎記念館は、連休中も通常どおり月、水、金の開館となります。
皆様のお越しをお待ちしております。
展覧会詳細は、→こちらから。
(2012年4月23日撮影)