所蔵作品選 絵からうまれることばたち 作品その4

※ふせんに書いてくださったことばをそのまま掲載しています。
※文字の色は、ことばが書かれたふせんの色です。

・すこしだけ休ませて!
・大きな現物の絵を見てみたい 一郎先生の裸体の肉づきはとてもたくましくて頼りがいがありそう。
・たくましいー
・奥の重なるような人たちは争っている 手前の女性は争いにも疲れた?むずかしい時代でした。
・巨人の戦い 苦しい・辛そう ローマ? ラスタカラー
・じょせいぐんぞう
・一番下の人が苦しそうだ
・しばらくやすんで70年後 戦後の復興です
・歴史・世の中はいやという程の(アラソイ)のなかで進んで行くのか
・争いにそれを避ける人,成り立ちのような.
・第2次世界大戦!! この悲劇の教訓はバク大な量です。地球温暖化も大悲劇を産み出しつつあります。グレた・ツインベリさんに続こう!!
・つかれたあ〜
・私がモデル?
・とらわれし シユウネン コツコ
・疲れた母と けんかする子供 夕暮れ
・人?

・ああつかれた
・だるい(手前)はげしい(後方)感じ〜〜!!
・ひるね
・原始人 夕焼け
・大衆浴場 後ろで子どもたちがはしゃいでいる。
・遊ぶ子供たちと休む母 平穏な日々
・難民たち
・けんかしているように見える
・ケンカorあそんで疲れたのかな
・すもうの練習 疲れました でもすもうは楽しい
・不毛な争い
・疲労
・孫悟空昇天
・知的肉弾戦
・うばすて山かな?


【ちょっとたねあかし】

《女性群像》
1949年 油彩・キャンバス 65.2✕91.0cm

 はだかの人たちが、ごろごろと石が転がる風景のなかにえがかれています。空は赤と緑と黄色と…いろんな色でぬられていますね。朝なのか昼なのか夕方なのか…ちょっとはっきりしない不思議な空です。
 画面の右奥では、はだかの人たちが組み合わされ、重なるようにえがかれています。いったい何をしているのでしょう。画面左手前の女の人…乳房がはっきりえがかれているので、たぶんそうだと思います…は、たくましい体つきですが、顔を下に向けて、少しつかれた様子です。休んでいるだけなのか、それとも落ち込んでいるのか。いろいろな読み方ができそうですね。
 この絵が描かれたのは1949年、大きな戦争が終わってから4年後のことです。戦争が終わってから5年ほどのあいだ、福沢は、はだかの人間たちが荒れ果てた大地にうごめくようすをえがいた作品をたくさん発表していて、どうやらこの世を「地獄」に見立ててえがかれたものが多いようです。この作品もそんなシリーズの中のひとつだと考えられています。


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