【展覧会】開館20周年記念 「福沢一郎と山下菊二 師弟は時代とどう向き合ったか」 11/2 – 30, 2014


このたび、当館では、秋の展覧会として、開館20周年記念 「福沢一郎と山下菊二 師弟は時代とどう向き合ったか」を開催いたします。

この秋、福沢一郎記念館は、開館20周年を迎えました。今回は、長らく夢想しながらもなかなか実現しなかった、福沢一郎とかかわりの深い画家との二人展に挑戦します。選ばれた画家は、山下菊二(1919-1986)。戦後日本を代表する画家として高く評価されています。
骨太な造形力と旺盛な批判精神によって、人間のすがたを描き続けた福沢一郎。社会や制度の矛盾を凝視し、その奥底にあるただならぬ世界を描き出した山下菊二。日本の近現代美術を語るうえで欠かすことのできないふたりの画家のあいだに、とても深いつながりがあったことは、案外知られていないのではないでしょうか?
福沢は1936年に「福沢一郎絵画研究所」を開設し、後進の指導にあたります。山下はこの研究所に19歳のとき入門しました。以後ふたりは戦争の時代をくぐり抜け、活躍の場を変えながら、大きな意義のある仕事を続けてゆきます。
ふたりの関係はどんなものだったのでしょう。また、山下が福沢から学んだものは何なのでしょう。今回はそれを、時代と向き合う姿勢、あるいは時代を見つめる眼に着目し、それぞれ5点の作品と関連資料によってさぐってみようと思います。
ふたりの作品によって、刺激的な場が生まれることでしょう。この機会に、ぜひお出かけください。

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福沢一郎《寡婦と誘惑》1930年 富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館蔵


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山下菊二《日本の敵 米国の崩壊》1943年 日本画廊蔵


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福沢一郎《自由か死を》1965年 個人蔵


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山下菊二《葬列》1967年 日本画廊蔵


会 期:2014年11月2日(日)〜30日(日)の日・月・水・金開館  11:00-17:00 
※ 11月3日(月)、23日(日)、24日(月)は祝日ですが開館します。
入館料:300円
協 力:日本画廊

※トークの会開催のお知らせ
「福沢一郎と山下菊二 いま語る・ふたりの実像」
語り手:江川佳秀氏(徳島県立近代美術館 美術調査課長)
    伊藤佳之(当館嘱託)
日時:11月16日(日) 14:00〜15:30
場所:福沢一郎記念館
会費:1,500円
※要予約、11/2より電話のみにて受付開始、先着40名様
定員になりましたので受付を締め切りました。たくさんのお申込ありがとうございました。

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TEL. 03-3415-3405