所蔵作品選 絵からうまれることばたち 作品その2

※ふせんに書いてくださったことばをそのまま掲載しています。
※文字の色は、ことばが書かれたふせんの色です。

・魚介類で満腹
・爆発す 無機と有機の はざまより コッコ
・魚?
・深海の怪魚が沢山 テクニックが面白い

・はくあきのげんそう
・版で作った?
・ちょっとコワイ。
深海魚?
・滅びのあとにメッセージを残している… 白亜、白壁 骨の白さのこと?!
・深海のイメージ
・キャンバスの裏にこの絵を描いた絵具がたれて それも何か表現出来ていたのでしょうか
・くしゃっとしたレジャーシート 瀧口修造 F
・とんでいる船のよう
・焼き魚 おいしくいただきました
・2021五輪後の東京 ここから創造をはじめよう
・デカルコマニーの手法。モノトーンが観る側にいろいろな色彩を
・海の底に沈む魚達 白骨化し何かを訴える!
・化物 白黒で書かれていて特徴的 少しコワイ
・水墨画とモノクロをかけ合わせた空のよう

・何だろう??? 海の中???
・心の中に自由がおありになったのね
・せんそうのあとの世界。どすぐろいかんじ。あたらしく産まれた生物
・魚たくのよう.どのように描いたのでしょう
・深海!海の底とは!
・今までに見なかった作品が沢山あり嬉しかったです。コロナの中作品展を開かれてご家族の皆さまたいへんでしたね。
・空に何かがとんでるような不思議なもの
・刺繍の拓本
・単色なのにすごいふくざつだなあ
・化石スタンプナウ
・化石の彫刻とマンガの間を自由に往来
・海の中 時間が生まれる
・文字を書いているようにみえる
・色のない世界 夢の中.風を感じる
・深い空間とためいき


【ちょっとたねあかし】

《白亜紀の幻想》
1962年 油彩・キャンバス 91.0✕116.7cm

 モノクロームの画面には、もやもやとした不思議なかたちがいっぱい。絵の表面は乾いているのに、なんだかベタベタとした感じ。画家がどうやってこんなかたちを作ることができたのか、実はよくわかっていません。油でうすく溶いた黒い絵具を、平らに置いたキャンバスの上に広げて、その上に切り抜いた紙や布などをのせ、少し乾いたところで引きはがす。そんなやりかたをした部分はいくつかありそうです。ともあれ、ふつうに筆でえがいただけではつくれないかたちが多いことはたしかですね。
 1959年から1962年頃、つまり今から60年くらい前、福沢はこんな黒一色の作品をいくつも作っていて、そのなかのいくつかが、「白亜紀の幻想」というタイトルで発表されています。「白亜紀」といえば、恐竜が世界中にいた昔むかしの時代のことですね。日本でもその次代の化石があちこちで発見されています。この絵がどうして「白亜紀」なのか? ちょっと想像してみてください。


【展覧会 会場風景のページに戻る】