【終了しました/満員御礼】シンポジウム「画家の写真資料 保存と情報共有の実際」開催のお知らせ


【2020.12.10】定員に達しました。たくさんのお申込ありがとうございました

福沢一郎記念館では、オンラインによるシンポジウム「画家の写真資料 保存と情報共有の実際」を、2021年1月30日(土)に開催いたします。

「画家」の手による「写真」は、これまでどのように扱われてきたでしょうか。 作品でもなければスケッチでもない、単なる関連資料として扱われることが多く、たとえ美術館・博物館に所蔵されていたとしても、顧みられることは少なかったといえるでしょう。
しかし、長谷川三郎や福沢一郎が活躍した20世紀前半は、写真というメディアが大衆に浸透し、視覚の大きな変容をもたらした時期でもあり、同時代の画家たちの制作にも大きな影響を及ぼしていると、わたしたちは考えます。
今回わたしたちは、学校法人甲南学園が所蔵する長谷川三郎の写真(1930〜40年代撮影)と、遺族が所蔵する福沢一郎の写真(1920〜50年代撮影)を包括的に調査・研究することにより、メディアとしての写真がもたらした画家の視覚の変容とともに、画家の撮影または所有した写真が持つ美術史的意義について検討しました。発表ではその成果の一端をご紹介したいと思います。
また、調査・研究の過程でおこなわれた保存処置とデジタル化の作業をとおして、資料の保存や活用に携わる現場の諸問題も明らかになってきました。そこで、劣化の危機に瀕する写真資料をできる限り救い、アーカイブズ資料としての活用を目指すささやかな一歩として、作業の内容と諸問題についてもご紹介し、 参加者のみなさんとの意見交換をとおして、よりよい資料保存・活用の術をさぐっていきたいと思います。
あわせて、写真資料の保存・活用に取り組むおふたりの識者をゲストとしてお迎えし、それぞれのお立場からご発表いただきます。美術館・博物館等が抱える問題意識と知見を共有する機会となれば幸いです。
ふるってご参加ください。

伊藤佳之(福沢一郎記念館 非常勤嘱託)
谷口英理(国立新美術館 学芸課 美術資料室長)

※このシンポジウムは、今年度、公益財団法人ポーラ美術振興財団から助成をうけた「長谷川三郎と福沢一郎の写真資料に関する調査研究」の中間報告としておこなわれるものです。
※このシンポジウムの内容の一部は、科学研究費 基盤研究(C)「写真・映像の 「影響」から見た日本の前衛芸術――昭和戦前期を中心に」(研究代表者・谷口英理)の研究成果に基づくものです。


主  催:福沢一郎記念館
協  力:福沢絵画研究所R
日  時:2021年1月30日(土)13:30 – 16:30
対  象:
・美術館・博物館の現場で、近代美術をご担当なさっている皆様
・作家資料・展覧会資料としての写真の保存と活用についてお悩みの学芸員・研究者の皆様
・昭和の前衛絵画運動に興味をお持ちの皆様
・シンポジウムのテーマに興味をお持ちの皆様

内  容:
◯はじめに 問題の所在と研究の概要(13:30〜13:50)
谷口英理(国立新美術館 学芸課 美術資料室長)
伊藤佳之(福沢一郎記念館 非常勤嘱託)
◯第1部 研究発表(13:50〜15:50)
(1)福沢一郎の写真資料 伊藤佳之(13:50〜14:20)
(2)長谷川三郎の写真資料 谷口英理(14:20〜14:50)
〈休憩10分〉
(3)美術館資料としての写真 東京国立近代美術館アートライブラリ所蔵
『抽象と幻想』展関連写真を中心に(15:00〜15:30)
長名大地氏(東京国立近代美術館研究員)
(4)昨今の写真資料の危機(15:30〜15:50)
肥田康氏(株式会社堀内カラー アーカイブサポートセンター所長)
〈休憩10分〉
◯第2部 質疑・意見交換(16:00〜16:30)

定  員:30名
※ ご参加は無料です。
※ 定員は都合により変更する場合があります。
申込締切は、2021年1月11日(月)といたします。
定員に達した場合、期日前に申込を締め切らせていただきます。
【2020.12.10】定員に達しました。たくさんのお申込ありがとうございました

参加方法:オンライン会議システム「ZOOM」を使用します。

注意事項:
1.セキュリティ上の問題から、お申込及び事前登録いただいた方以外の参加はできません。
2.上記リンクやミーティングID、パスコードの公開及びSNS等による拡散はしないでください。
3.入室管理のため、Zoomにて表示される登録名は、事前にご本人のフルネーム(漢字、かな又はローマ字)に設定していただきますよう、お願いいたします。
(Zoomのポータルサイトでサインインし「マイアカウント」からの設定、またはZoomアプリの「設定」から「表示名」を変更してください)
4.このシンポジウムのプログラム全体は、記録のため録画・録音させていただきますので、あらかじめご了承ください。
参加者のみなさまによる録画・録音及びスクリーンショットの撮影は、固くお断りいたします。
なお、録音の書き起こしをもとにしたレポートを、後日『福沢絵画研究所R通信』に掲載予定です。参加者のみなさまには当該号をお送りいたします。
5.ご参加の際は、こちらから指名させていただく場合のほかは、マイクとビデオをOFFにしておいてください(事前に設定済です)。
6.発表に関するご質問・ご意見は、発表中でもかまいませんので、チャット欄に入力していただきますよう、お願いいたします。
7.ご質問・ご意見への回答は、その内容や、意見交換の残り時間によって、選択・調整させていただきます。なお、こちらからご質問内容を確認することがある場合など、マイクをONにしてお話いただくよう、お願いすることがあります。
8.ご質問・ご意見とそれらへの回答等につきましては、当日回答できなかったものを含め、後日福沢一郎記念館ホームページ内にご報告のWebページを作成し、みなさまと情報を共有したいと考えております。

通信環境について
1.光回線等から接続された有線LANまたは、安定したWifi環境のある場所でのご参加をお薦めします。
2.セキュリティ上、公衆LANのご利用によるご参加はご遠慮ください。
3.ZoomはPCのWebブラウザからのご利用も可能ですが、安定した接続環境を保つため、専用アプリのご使用をおすすめいたします。
4.スマートフォンやタブレットからご参加の場合、Wifiではなく4Gや5Gにより接続されますと、データ通信量がたいへん多くなり、通信料金が高額になることがありますので、ご注意ください。
5.当日、回線状況やシステムの利用状況によっては、音声が途切れたり画像が動かなくなったりすることがあります。その場合はミーティングから一度ご退出いただき、上記Zoomリンクから再度入室いただきますと、改善することがあります。